教育のお話

料理が代替される,授業も然り。

料理をすることは好きだ。 たぶん,周りの友人らと比べたら, 頻度は多い方だと思う。 ぼくの悪い癖なのかもしれないけど, 例えば,スパゲティがおいしい洋食レストランに行ったとして。 食事中に, 「このお店のボンゴレおいしいなぁ」 となれば,ふとした…

暑苦しい教育論

昔はカリスマ教員に憧れていた。 「右向け右!」と言えば,素直に右を向くような子どもたちがいる学級。 自分が流暢に英語を話せば子どもたちが「すごーい!」と憧れる英語の授業。 「将来は先生みたいな教師になりたいです!」とみんなに言われるような教師…

変化する事物,不変な授業

物体として持ち運ばなければいけないお金。 取引には欠かせないものではあるが, 貨幣や紙幣とはいえ,結構邪魔である。 でも,一枚のカードで取引をできるようになったのが,1900年代中盤。 そして今ではポイントという概念も持ち込まれて, とてもコンパク…

530字の本音

以前まで『』が全世界の人にわかってもらえればなぁと思っていた,悪い意味での宗教チックな思想で. なんだろう,みんなが『』の考え方に染まってくれたらなぁ,なんて. ただそれは間違いなわけでありまして, ぼくが目指すべき世界ってのは, 「『学び合…

近づけない真意、離れていく子

自分がよく知っている人が 不登校になったときの衝撃はとてつもない。 でも、その衝撃は、実は「友人」程度の関係ではそこまでじゃない。 中学のとき二人くらい、自分のクラスメイト、他クラスの子が不登校になり、卒業式を迎えたことがある。 双方とは、メ…

グッバイ現行センター試験

国立大離れですって。 センター試験 国立大離れが加速、公私立に流れる 「都立大」人気も(産経新聞) - Yahoo!ニュース まあ、自分の得意科目・点数が取れそうな科目のみにしぼって志望大を目指し、勉強した方が効率良い気がする。 もちろん、「とりあえず…

熟達者ー初心者 

エキスパート・ノービス研究によれば,「熟達者」が「初心者」に何かを教えるのは非常に困難ということがわかってます.熟達者は,初心者の「なぜできないのか」を,その気持ちを,全く理解できないからです. これは,自分に置き換えてもそうです. 数学出…

教師は占い師たれ

昨日寝る前に, 「あ^,景気づけに,手相占いしてもらいたいな」 と思い,帰りの道中にある占い師を検索. で,長野市の有名占い師がヒット. 今日はそこで見てもらいました. ぼく自身,手相占い自体初めてではなくて, 3年前にも一度見てもらってます. …

教師の仕事を捨てること

‪Twitterが「教育」でアツいなぁ,と最近改めて思う. ぼく自身,教育関係の人をメインに相互フォローしてるからなのか. 部活動問題,授業方法,学級経営,, いろんな人がいろんな実践をシェアしてくれていて,どれも勉強になります. ただ,そのほとんど…

不自由からの脱却,自由による賜物

実家に戻れば,必ず何かしら料理をする. 好きな料理を満足いくまで作るのだ. こう見えて,料理は趣味なんです. 帰省すれば,これでもかってくらい,料理に励む,上手い下手は置いといて. というのも,上越では学生寮に住んでいるのだが,6畳の個室で寝食…

辛辣な訴え

連携校で『』授業していたとき、一人の生徒に聞かれたことがある。 「これってさ、授業なのに先生教えないっておかしくね。何もしないんだったら、いらないよね。」 と。 ぼくに向けられた言葉ではなくて、 教室にいた他の先生に向けた嫌味を、ぼくにこっそ…

人間の相性、ICTの相性

連携校で使わせていただいているタブレット。 6、7台あるのだが、なぜか充電コードは3本。 それでも一回100%にすれば、ある程度使っても1週間は優に持つ。 流石です。 だから、うま~く交代制でそれらを充電している。 でも、最近気づいたのは、「どのコー…

君道を誤る給うなかれ

学部生のときの中学実習をふと思い出す。 5月だったな。受験年である中3に入った。 ぼくが担当したクラスには、 定期テストや実力テスト(いわゆる外部発注テスト)で すんごい点数が良くて、学年順位も常に上位に入っている子がいた。 生活ノート(クラス…

ゴチャゴチャ教育論

アルバイトをしているときにふと窓の方に目をやると、 お昼過ぎなのにもう高校生が駅の方へ向かっていた。 あぁ、そうか。 この時期、定期テスト期間ですもんね。 たった2,3教科の試験のためにわざわざ学校へ足を運んだのね。 ご苦労様です。 ということ…

抜け出す生徒、追いかける教師

いつだったかな、 授業中に生徒が抜け出す瞬間を目の当たりにしたことがある。 ちょっと(その日だけ)グレていた生徒が、あまりにもお行儀が悪くて 先生が注意したんです、いつもよりちょい強めに。 そしたら、逆撫でになってしまい、 怒り、その生徒は教室…

覚えられない生徒

小学校、中学校、そして高校の先生は 当時、ぼくのことをどう思っていたのかを すんごい唐突だが知りたくなった。 あの日あの時あの場所で行われていた授業一つ一つに、どういう願いを込めていたのか。 当時のぼくを、首輪をつけた犬のように「ただの真面目…

これからの授業

昨日のブログに続けて、ちょっと書いてみます。 kohdai-0321.hatenablog.jp 授業デザイン、確かに大事だと思います。 SNSを見ていると、いろいろ見ます。 新しい授業方法とか。 でも、その授業デザインって、 「教師が授業をする」が前提になってませんか? …

研究論文は子どもに渡す

教材開発とか授業デザイン、 すごく良いと思います。 「うわ!そんな方法があったか!」 「それだったら子どももわかりそう」 いろんな、計り知れないデータ、理論と実践から生み出されたものだ、 きっと良いに決まっている。 多くの子どもに理解してもらえ…

「先生に言うから」~教師依存の証拠~

学生時代、一番怖かったものは何か、をふと考えてみる。 小学校、中学校での話だ。 冬の部活後に曰く付き(昔、墓場だった)の真っ暗な体育館を横切る ことじゃなくて、 月に1回のペースで給食に出てくる当時超苦手だった 大根おろしがある献立の日でもなく…

自己肯定感は曖昧

自己肯定感に関する研究は、実はあんまり好きじゃない。 モヤモヤするんです。 この感情は、院に入ってからずっとあったものなんですが。 昨日お話した同じゼミ生も、きっとぼくと似たような感情があるはず。 自己肯定感の定義がそもそも多すぎる。 そして、…

あの教科の行方

数学で習った数列なんて、高校卒業してから一度もやっていない。 足し算・引き算・掛け算・割り算という基本的な計算は、大事だと思う。わざわざスマホを使わなくても脳内でできるから、結構楽な生活を送れていると実感しつつある人生、今日でだいたい7年目…

知識が無いと創造できない

トランザクティブ・メモリーと『学び合い』 という、 二つの考えが組み合わさった教育・学校を実現したい。 トランザクティブメモリーとは↓ kohdai-0321.hatenablog.jp 各々が 1つの能力に長けている(尖がり)集団 と 1人も見捨てない集団 が組み合わさった…

キャリア教育の効果

ぼくの大学院の個人研究はキャリア教育です。 1月にある学会発表は間に合ったとしても、 学会誌に載るかどうかは、正直難しいところです。 というか寄稿に間に合うのだろうか..。 結構詰め詰めな研究計画になっていて、 もっと早くから手を打っておけば、と…

「教科」という括りなんてない。

ぼくが理想とするテストはいたってシンプルだ。 国語?英語?理科? 教科としてのそういう括りはない。 自分が将来就くであろう職業で実際に扱う基礎知識を抑えたテストがいいなぁって。 もし基礎で物足りなきゃ自由に発展問題も解けばいい、生徒の意志で。 …

思想の板挟み

「どの教育方法が…」と言うつもりはない。 「子どもの幸せ」が教育のゴール地点だし、きっとどの教育も行き着く先はそこなのは重々承知している。 でも、そこに辿り着くまでの手法が、「本当にそれでいいの?」と思えるものがある。 考え方・価値観の違いが…

彼らの視点

「あの子、OOに関してあんまりなのよね~..」 「彼は、ほら、ちょっとね..」 という教師からのマイナスな評判がある子に限って、 実際接してみると、「え?そうでもなくない?」 と拍子抜けしてしまうことが多々ある。 これも結局、価値観の問題なのだろうけ…

edutabから見る未来の教育①

昨日、今日はSociety 5.0に向けた教育フォーラム・edutabフォーラムに参加させていただいた。 edutabと言えば、ぼくが2年前の卒業論文で扱ったもの。 当時は、開発者のもとで書かせていただいた。 拙いながらも、edutabを用いた事例的研究と授業デザインにつ…

ノット カテゴライズ教育

今の高等学校は、教師が一斉授業をする前提で生まれた教育機関でしかないよなぁ、と思う。 そもそも高校入試で子どもをカテゴライズしている時点でそう。 下位層には下位層に合った一斉授業、 上位層には上位層に合った一斉授業。 そうしないと授業が成り立…

ぼくのこれから、教育のこれから

ぼくは、いつも朝から晩まで研究室にこもっている。 別に四六時中、個人研究をしているわけではない。 好きな本を読んだり、他の業務をやったり、イスを3つ並べて寝転がったり、談笑したり、そんな過ごし方をしている。 研究体質ではないから、一つの事に没…

教育と散歩は似ている

実家では、北海道犬という犬種のオスの犬を飼っている。 来週で13歳になる。人間でいう70代前半あたり。 我々の高齢社会につられて、ワンチャンも長生きだ。 きっと、あともう3年は生きると家族は期待している。 ここ数年を振り返れば、愛犬の散歩に対する考…