風物詩

「この本つまらないなぁ」
気が散った。

ゼミ仲間や先生、バイト先の社員、行きつけのお店の店員とかの、日常的に会う自分のまわりの「人」に会わない日がしばらく続いてるなぁと最近をふと振り返ってみた。

ついでにふと外の景色を窓から見てみれば、夏なのに蝉が鳴きやんでて、どんより雲になってて、木が風で少しだけ揺れてて。そういう情景を見て思うのが、

「あぁ、みんないないから寂しいなぁ」




とかそういう単純な気分とはまた違う、

やること、やるべきこと、やらなきゃいけないことはドーンと自分の目の前にあるのに、

「今日この残りの1日をどう過ごそうかな。それにしても退屈だなぁ。」
ですね僕は。
学部生の頃から、毎年この時期はそんなセンチメンタルな感情がモサモサって来ます。

目標がしっかりあるはずなのに、全くやろうとしないこれ。

夏の風物詩と言えば、強い日差しとか日焼けによる皮膚ペラペラとか風鈴とかスイカとか花火とかかき氷とか線香とか、そういったものを差し押さえて、この変な感情が1位に君臨しますね。

この変な感情が来て初めて、
「今年も来たか、夏」
と、なります。

30,40,50って歳を取ればこういう自分でも未だになんなのかわからないこの変な「風物詩」は無くなってしまうんですかね。

それはそれでいいか。


実家にいるお母さん、お父さん、愛犬、どうしてるかな。仲良くやってるかな。
よし、久々に帰省してみるか。
不意にそう思って先週切符を購入。

何をしようかな。

新潟来てから今に至るまでのお土産話でもしてあげようか

趣味の料理で、もてなすためになんかレシピ調べてみるか

最近ハマってる本、紹介してみるか

来年に備えてこれからどうするかの計画をしっかり今のうちに立てて、安心させてあげようか

今、何を目標に何を頑張ってるか教えてあげようか

よし、

やること、やるべきこと、やらなきゃいけないこと、再開しよう。