改革とは
ぼく、内田樹先生のファンなんですけど、何冊か読んだ中で『街場の教育論』がいちばん好きなんですよね。
その中で教育制度について触れてました。
教育とは、惰性の強いもので、巨大な石が坂道をゴロゴロ転がっている様と酷似していて、転がって行く方向がおかしくても、自力で押しとどめることができない、そのようなものだとおっしゃっていました。
そのために、もし「教育制度の改革」をしようものなら、教員一斉解雇だったりカリキュラムの廃止などをまずしなきゃいけないそうで。
何かを根本的に変えるってそういうことだそうです。
あぁ、確かになぁと思いました。
教育に改革をっ!
と訴えている人を見ると、
「故障している自動車に乗ったまま、故障を修理しましょう!」
と訴えてるように見えたり見えなかったり。
一気に大改革をするよりだったら、
本当に目に見えないような、部分的な小改革を時間をかけて進めていって、何年後何十年後何百年後かにみんなが
「あっ、そういえば日本の教育変わったね」
ってなってるのがぼくの理想の未来です。