寝言⑤ 悩み事は科挙が解決

科挙ってご存知ですか?

中国にて、1904年まで、実に1300年も行われてきた、歴史ある官僚になるための長〜い道のりの試験。

科挙ってよく歴史の中で聞く単語なんで、気になって気になって科挙に関する本を読んでました。


暗記科目が苦手なぼくは発狂レベル。
暗記が得意な人でも意気消沈しちゃうような内容でした。

当時、政治に関わる官僚(当時の人気職)になるには、
古代の聖人の教えとかを書いた四書・五経を書くことができ、中国文化の精粋である詩や文書を作る能力が優先されたそうで。
科挙という試験もこの範囲内からしか出題されないそうですが、暗記すべき文字がなんと43万1286字だったそうです。

ハリー・ポッターと賢者の石を一冊、続きの秘密の部屋を3分の1くらいまで丸々暗記しちゃうようなもんです。

具合悪くなりそうです。

官僚になるまでいくつもの試験に合格しなきゃダメなんですが、段階数がすごい。
数え間違ってなければ22段階…!
官僚になるには何年もかかります。
競争倍率も万倍単位。
不合格続きのため老人になっても受けるものもいます。

こういう歴史を見ると、あぁ、この時代の中国に生まれなくて良かったと安堵するし、自分の心配事が小さくなっていく。