独創性
修学旅行や校外学習へ行くたびに
A3判くらいの紙に新聞を書かせられていた小中学校時代。
「新聞を書きましょう」
という先生からの指示。
でもあの指示は、どこか、なんだろう…
たった一言だったんだけど、
当時のぼくはこのように受け取っていたし、周りもそうだったはず。
「新聞作ってね。
この見本通りに作ってね。
これに限りなく近づけて欲しいかな。
でも少しくらいは自分なりの味付けしてね。
学祭の日に、保護者の方々が見にくるから、丁寧にね。」
わかりやすく、料理に例えてみますね。
「じゃあ、炒飯作ってね。
あ、でも、味付けは、
醤油、塩、コンソメの中からだけだよ。
全部混ぜても良いけど、お客様に食べてもらうから、味はしっかり整えてね。ま、私が最後に味見するけどさ。微妙だったら、作り直しね。」
そんな感じだったと思う。
見えない何かに制限されていて、
その中でぼくは何かと葛藤しながら、
きっとそんな環境からじゃ生まれてきやしない独創性を出そうと、必死にもがいていた。
結局生まれてきたものは、
「普通」のものに少し毛が生えたような作品ばかりだった。
ぼくは本来、芸術家ばりの才能があったんやで!と言いたいわけではなですけど、、
学校は(最低限のルールは守らせるが)、
子どもの独創性を摘んではならない。
と少しカッコいいことを言ってみる。