Breakthrough

内田樹先生の『街場の教育論』には、ぼくにとっての好きな言葉や表現、考え方がたくさん散りばめられている。

その中に、
Breakthrough(訳:大進歩、突破)
について触れているページがあった。

Breakthroughって、壁を打ち破って外に飛び出すことだと思われがちですが、
先生曰くそうじゃないみたいです。

先生はその意味で捉えてしまうと
まるで"脱獄"と変わらないとおっしゃっています。

牢屋から抜け出し、手足自由、可動領域も広がり、ようやく自由になったと思うに違いないけど、結局は檻の中にいたときの「私」と同じ。
同じ目線、同じ価値観、同じ言葉づかい、、
なんだとか。

自分の限界を超えることですが、
「改善前」に頭の中で「改善後」を考え生み出せるようなものはそもそも限界じゃない。

Breakthroughって、後世大事に持っていた自分の「ものさし」を捨てること。

例えば、日本地図しか持ってなくて、その地図上の自分の街の場所しか知らなかった人が、突然アジアの地図を示されて、「君の街はここだよ」と指し示されるようなもの。

深い。
なるほどなという言葉が漏れた程だ。


自分が昔から抱いていたイメージやしがらみから、ぼくは今、剥がれつつある。

あと1年ちょいで完全に剥がれきりたいところ。
それか、死ぬまでには。。