ぼくの過去から考える本当の食育

 

小学校はもちろんのこと、

中学校時代は、下校中での「買い食い」が禁止されていた。

つまりは、部活が終わってあとは帰るだけなのに、帰り道、コンビニや駄菓子屋に寄ってパンだのお菓子だの買って食べることである。

 

当時、特定の教師には犬並みの忠実さを発揮していたぼくですが、やんちゃな先輩達に誘われて、ついつい2度ほどそのルールを犯したことがある。

まあ、バレて、その教師から怒られちゃったんですけど。

これ以上信頼を失ってはやっていけないと思い、そこからさらに忠誠心に磨きをかけたのは今は昔、竹取の翁という..

 

買い食いが禁止されていた理由は、

中学生時代、全くもってわからなかった。

 

「ただの校則」「そういうモン」

程度に認識していましたし、

たとえ金八先生ばりに教師から熱く「買い食い」について語られても、

全く響かなかったでしょうな。

 

でも、一人暮らしをはじめたころからジワジワ気づき始めていました。

 

クタクタな我が子が家に帰ってきて、

おいしくむしゃむしゃ、

親が作ったごはん・おかずを平らげる姿を

大事にしてほしかったから

なのかなと。

 

もう一人暮らしを始めて、7年目に突入しようとしてます。

帰省は年に基本二回なので、帰るたび、おふくろの味ってのを堪能しています。

この歳になっても、無邪気にむしゃむしゃ食べます。

 

それをおいしそうに母は眺めます。

そういえばそんなこと昔書きましたね。

kohdai-0321.hatenablog.jp

 

ぼくに今、仮に10数年間大事に育てた我が子がいたとして。

帰宅した我が子から、

「今日はちょっと食欲ない」

と言われたら、妻と一緒に気持ちがどんよりしてしまう気がする。

 

「今日もうまい!」

と言いながらいつもムシャムシャ食べてくれると、

親としては、非常にうれしい。

 

学校側が厳しく

「おいいいか。買い食い、ダメだかんな」

と理由なく統制するんじゃなくて、もっとこう、なんだろう、

親の気持ちの面にフォーカスしてくれてたら、

またちょっと違ってたのかなと、当時の教師に物申したい。

 

これも一種の食育なのかなと、ぼくは思う。

 

食料の生産方法、バランスの良い接種方法、食品の選び方、食の文化、、

どれも確かに大事です。

 

でも、食育ピラミッドを作った時に、

家族の料理・家族との食事

が、ヒエラルキーというか三角の一番上に君臨するのは

ぼくだけでしょうか。