アルバイトと学校教育

 

アルバイト中、暇だと社員さんとお話(世間話、立ち話、無駄話..)をするのが、どこのバイト先も共通ではないでしょうか。

 

ぼくもしてたし、なおもするし、せざるをえない、

ぼくはそんなタイプの人間だ。

 

「昔(ぼくが入る前)はどんな人が働いていたのか」

という話題に花を咲かせることがだいたいのケースだ。

 

社会の歴史は嫌いだが、自分の周りの人間の人物史は、

かなり好きだ。

 

社員さんからいろいろ聞いてみると、いろいろいらっしゃった。

その中でも印象的だった人は、

「仕事はできるけど、サービスが過ぎる人」、

そんな人がいた。

 

頭はきれるし、判断力はあるし、行動力もあるし、何よりお客様思い

なかなかすごい人がいたらしい。

その人の唯一の欠点は、

「お客様に過剰にサービスをすること」

だった。

どんな内容のサービスをしたのかはあいにく聞き忘れたが、きっとすばらしいものをしてきたのだろう。お客様がたいそう喜ばれる、そんなサービスを。

でも、その過剰なサービスゆえ、その人が離れた後、

後釜(後継者、後世の人)が困る結果となった。

 

みんながみんな、ソレを重要視しているとは限らないから

続けていく上でそのサービスは負担・お荷物となった。

やめたらやめたで、顧客からの「残念だなあ」の嘆きの声が絶えないし。

 

行き過ぎたサービス・パフォーマンスは、後々、後継者を苦しめる。

 

学校の担任の引継ぎがうまく行かないのも、

これと全く同じ現象が起きてるからだと思う。

 

前の担任が例えば、かなり授業がうまくて(もちろん一斉授業ね)、しっかり一人一人の子どもに目が行き届いてて(もちろん自分の時間を犠牲にしてね)、ちゃんと毎日クラスの子の日記に長々とコメントしてくれてた(もちろん睡眠時間けずってね)としよう。

 

次にそのクラスを任せられるまた別の先生は、その長い間、時間をかけて構築されたスタンダードに合わせるか、それ以上のものをする必要がある。でないと、「残念だなあ」というそんな可愛いくすら思える嘆き以上に待っているのは、「先生もやって」と、保護者・子ども、そして仲間であるはずの周りの教諭からの圧である。

 

ここで質問です。

あなたが今やってるサービス(教育)は、

次の先生がどんな人でも、引き継げるものですか?

あるいは、

次の先生がそれをやめても、

クラスが荒れることのない学級経営ができてますか?