イレギュラーな飛び込み

 

昨日は、中学校で全校『』の飛び込み授業でした。

そもそも中学校で『』授業実践は初めてです。

高校でしかしたことがなかったので、なんだかすごく新鮮でした。

 

「総合的な学習の時間」で『』です。

そのカリキュラムの内容は、

「自分の地元(ふるさと)について考えて、

そこからどういった産業や観光、文化等につなげていけるか」

を「最終的にプレゼンできるようにする」

というものでした、ざっくり言えばですが。

 

小規模校であるため、昔から縦のつながり(1,2,3年生)を大事にしている学校でした。それゆえ、「縦割り班」が形成された状態での『』でした。

『』を実践するうえでは、少し難しい条件でした。

 

今回は、依頼先の学校から、

「子どもたちが主体的にこの学習に取り組めれるようになればいい」という願いを受けていました。「本当の初回なので、オリエンテーション風でOK」ということでした。

 

2時間のうち、

最初の1時間はぼくが担当でした。

 

与えた課題は、

「このふるさとの好きなところ」「このふるさと学習をやる意義」

を、全員が時間内に各学年2人に説明して、納得してもらい、サインをもらう

でした。

 

縦割りというグループが最初からできていたので、もう一人の授業者と

「ここをどううまく解体していくかがネックだね」と話してました。

 

でも、簡単です。西川先生の本通りにやれば、

いとも簡単に「グループの解体」を行うことができます。

「別にその(縦割りの)グループにいなくてもいいからね」

「他のグループの人と情報交換してもいいからね」

こういったものを言い続ければ、みるみるうちに男女・学年・グループの括りなく、みんなが関わり合います。

 

子どもたちの様子を見ていると、

積極的に情報交換をしていて、みんなに、一般的に言う

「主体性」が見られました。

 

のちの先生方との検討会では、

「途中からただのサイン集めをしている子がいた」や「これで本当に主体的に学んでいるのだろうか」という声がありました。

 

ぼくが何度も言った言葉は、

「『』は日々の積み重ねです。」

でした。

 

サイン集め状態の子に、「この学習を『』でやる意味をどれだけ教師が真剣に本気で論理的に語れるか」が肝です。

 

実際、子どもたちが「主体的に学んだかどうか」は、その場では判断できません。これはどの教科にも言えます。大人の前では「主体的に学んでいる」っぽい態度もできるわけですから。

だから、「じゃあ実際どうなのよ?」を判断するために「テスト」があります。

主体的に学ぶ(学習意欲)ことで、相対的に点数も上がります。

テストは主体性について調べることができる一つの目安だとぼくは思う。

まあ、ぼく自身、「テストがない学習」が一番の理想なんですけど。

(※『』において、ある子がもし点数が上がらなければ、まわりの人たちが「その状況をよし」としているのが原因だと考えられます)

 

全般的に見て、今回の『』は、オリエンテーションとしては抜群の効果があったと思う。それがどう生かされるかは、その学校の先生方次第です。

 

これからどうなっていくかが非常に楽しみです。