これからの教育とジレンマ
遅めの昼食を取ろうと、13時過ぎに研究室に配備されているラウンジ(というかただの古い談話室)へ向かうと、同じゼミ生の現職院生の方がいらして、その方も遅めの昼食を取っていた。
主に、学校のことについて10分ほどおしゃべりした。
身の回りの効率良いもの・悪いものを挙げて、
「学校現場もこんな感じなんですか?」
と愚痴やら質問やらをした。
その中で、今噂のN高の話になった。
そのN高とは何かについての説明はここでは割愛させていただくし、
勉強不足なもんでそもそも説明すらできない。
もちろんどんなものかは把握してるのだけど、
エビデンスが確立してないから、
「有力な都市伝説」程度で、「信じるか信じないかはあなた次第です」レベルだ。
強いて言えば、現存の公立または私立の学校とは違い、
子どもたちは大変自由に効率よく学ぶことができるそうで、
しかも学校にわざわざ足を運ばなくてもいいんですって。
というのも、インターネットと通信高校制度の良いところを
組み合わせたものですから。
その現職の方曰く、予想してたよりだいぶ早いペースで
物事が進み始めてるんだとか。
高校だけに留まらず、N中学までも出来上がってるのですから。
そもそも全国には1万人以上の子どもがここの学校に在籍してるんですって。
公立教師として働く場が、役割が、いよいよなくなり始めるわけです。
まあ、『』内での教師の役割が広まるわけです。
そうなると仕事が一気に削減されるわけです。
公務員教師はもうあと数年で一気に採用がパタンとなくなるはずです。
地方公務員法で定められているように、あるいくつかの罪を犯さない限り、
解雇されることはまずないです、現時点では。
きっと、そのうち、そうですね、ぼくに油が乗り切る30半ばから40代には、法の改正があって、「すまん、仕事少ないし、特別『君』がする必要はないんだ。解雇!」なんて上の方から言われてしまうのかなと思うと、不安で仕方ない。
でも、去年、西川先生に教採受かったばかりのぼくがそんな類の心配事を相談したら、「『』をできる人は大丈夫」と理由を長々と説明されたが、「大丈夫」という言葉に満足してしまい、正直その理由は覚えていない。
そのうち相談しよう。
そして「2030年 教師の仕事はこう変わる!」を見て、自分を落ち着かせよう。
西川ゼミの「日本を変える」という目標は、
もしかしたら自分の首を絞めることになってはいないかと
少し不安になった。
公務員としての安定、を考慮して。
でも、ぼく自身、現存の教育には満足してないし、
それに新しい流れを生み出すには、これまでのものを
徹底的に陳腐化せねばならないから、仕方ない。