時間の経過あってこその伝統
学部1,2生の頃は、まちづくりに興味があったので、
そういう類を学べるゼミに所属していた。
詳しいお題は忘れたけれど、
「観光でまちおこしするとしたら、どうしたらよいか」
確かそんなお題が出された。
パワポで発表だったけれど、
浅はかな知識の塊のぼくは
「じゃあ、お祭りとか工芸とか、そういう伝統があればいいよね」
で締めくくった気がする。
「仮にすでに伝統の何かがあったとして、でも全く人気なくて、観光に向いてないのなら、今風の何かしらの行事・名物を新しく作っちゃえばいいよね。そうすれば、時間は要するけれど、いずれそれが伝統になるから」
と質疑応答で答えた。
今思えば、「もっと考えとけ自分!」と思う部分はあるが、
まあ、発想は悪くないとは思う。
観光において、歴史があるものに惹かれる我々人間には
実はそれがシンプルでちょうど良い解決策なのかもしれない。
だから、なんかを企画して、あとは絶やさないように
しっかりやり続ける。これでいい。
それは今でも思う。
回答後、教室は変な空気になったけれど、
1人だけ「うん、うん」とすごく納得してくれていたのが印象深い。
そういえばその人は今何してるのかな。