そういえば教室ってどこも一緒だね。
ぼくは大学管轄の寮に住んでいる。
何百人もの学生が住む単身用学生宿舎。
部屋から廊下に出れば、ドアがいくつもある。
そのいくつものドアの裏にはひとりひとりの生活があるのだなあとしみじみ。
廊下を歩いていると、ドアを開けたまんまにしている居住者がいる。
そりゃそうか。
上越もやっとこさ最近梅雨明けで、いよいよ本格的な夏が到来。
部屋にクーラーがない(自費で窓用エアコン取付可だが、付けない人も多い。ちなみにぼくは付けてない)から、そりゃ風通しをよくするために開けますよね。
そしてぼくも人間。人様の部屋だろうがなんだろうが、開いてればそりゃ視界に入って来てその中身をちらっと見てしまう。悪いなとは自覚している。好奇心が強くてですね。
でもごくまれに居住者と目が合ってしまうことがある。
寮ですから、間取りは基本どの部屋も一緒。
全く同じ間取りのはずなのに、違った景色がそこにはひろがっていた。
「え、ベッドの位置そこなの?」
「なんでそんな広々としているの?」
「てか、俺のと違って、なんでそんな涼しそうな雰囲気を漂わせているの?」
たった0.7秒にも満たない時間のなかで、様々な情報が一気にぼくの脳内を刺激した。
「ぼくの部屋と違う。」
という印象がドシンと脳内を刺激し、それに派生してどんなところが違うかという詳細が後を追って脳みそに到達する。
でも、当たり前なわけであります。
その人の部屋なんですから。
その人がそこをデザインするわけですから。
なんら不思議じゃない。
では学校の教室はどうでしょうか。
教室も考え方はソレと一緒、
のはずなんですが..
基本どの教室も中身は一緒な気がする。
どの教室にも、決まった場所に時間割表、掲示物、ロッカー、机、教卓があって。。しかも学校を飛び越えても、だいたいどこも一緒。
自分たちの部屋なんだから、もっと自由に配置とか設定していいのにと思う。
自分たちが過ごしやすいように。
もちろん「学級」というものに所属してるから、メンバーといろいろと話し合わなきゃいけないんですけどね。
まあまあ言うてますけども、ぼくは教室という「部屋」の概念にはあんまり肯定的ではなくて、大学みたいに研究室(控室、勉強部屋)を、小中高にも設けてしまえばいいのにと思う人です。
別に一つの部屋に30~40人がまとめて収容される必要はない。
学生のための控室としての部屋を設けて、
授業をするために人を一つの空間に集める必要があるなら、
どこか別室を用意すればいい、人数に応じて。
それだけの話。
既存の学校では無理そうですけど、それがぼくの理想。
とは言っても、じきに、そのぼくの理想さえも
「いや、その考えは古い」
と思われるくらいのものすごい波が教育界には迫りくるから、
これ以上はお恥ずかしい理想は書かないことにしよう。
まあ、人それぞれあるでしょうけれど、
これがぼくの理想です。