夢から辿り着いた答え
迷信なのかどうか、定かではないのですが、
よく親に、「(寝起き後に)昨日見た夢は思い出さないほうがいい」と言われていた。なんか、脳にダメージを与えるだそうな、脳科学的に。
夢って思い出そうとすると、しっかり掴んだ紐がスルっと抜けていくように、自分から逃げていきますよね。追いかけど追いかけど、手の届かないところまで行っちゃって、結局は忘れちゃうんですけどね毎回。
でも稀に、ずっと記憶に残ってるものがあったりする。
それが昨日の夢。
意図的に思い出そうとしなくてもパッと思いつくものは仕方ないじゃないか、とぼくは思う。だから、ノーダメージ。
昨晩見た夢が、ざっくり説明すれば、
「教採どこにも受かってないし、なんなら結果待ちの状態で、勝手に婚約して、親に『どうするのよ』『併願しとけばよかったのに』と責められるけどあんまり気にしていない大学院生のぼく」
だった。
なかなかリアルだったから、起きたあと、「あれ?受かってるよね?」と去年の合格の瞬間をあえて思い出した。
しっかり受かっていた。
でも、夢の中では、そこまで気にしていなかった気がする。
午前は非常勤、午後は副業で生計を立てようとしていた。
でも、おい、ちょっと待て、
まだ終えていない縁談でどうこの状況をご両親に説明しようか..?
ぼくはまだ現場に立っていないペーペーだぞ?
と婚約破棄を悟り、青ざめたときには、
真夏の30℃を超える部屋で汗びっしょりの寝起きだった。
田中さんとは昨年、対談したことがある。
すごい魅力的な生き方だった。
そのカラクリも教えていただいた。
でもその生き方は、
何か大きい門を通り過ぎて、
少し歩いたあとに、
後を見てみる。
「あ、ぼくこんな大きい門を自ら開いて、通ったんだな」
「今なら何が来ても怖くないぞ」
という領域に達しない限りは、
ぼくは、あの生き方にはたどり着けない、と思った。
だれでもできるわけではない。
でも、憧れは、今もずっとある。