英語と野望

これは大学生のときの話。

 

「海外で働く(ワーホリ)とは言っても、最初の数カ月くらいは、

語学学校というものに行っておきたいよね、心の保険として。」

 

ということで、3カ月間、カナダのトロントにある語学学校へ通っていたことがある。

 

そこは習熟度別にクラス分けされている学校。

英語初心者から大学進学のための上級者コースまで細かくあった。

もちろん、ホテルマンコースとかビジネスコースなどの細かいコースもあった。

特に「この分野!」という目的はなかったのでぼくは日本でいう「普通科コース」へ。

 

入学と同時に、普通科コース内でどのレベルに配属されるかを

判別するテストが行われた。

 

A、B、C、Dで言ったら

書・・A、読・・B、聞・・B、話・・D

の当時のぼくの英語力。

というか、中途半端に英語得意な日本人にありがちな平均的な成績。

 

そのときのテストでは運が良かったのか、話す以外手応えがあったせい(!)で、クラス分けはPre-Advanced Classという上級者寄りのクラスへ。

あろうことか、そこには日本人は誰もいなかった。

 

記憶上、15人のクラスで、

南米(スペイン語)出身者が多かった。

 

語学学校あるあるのルールで、

教室内は「母国語禁止」だった。

 

といっても、先生がいないときは、同じ母国語話者同士、

バリバリ英語以外の言語が飛び交っていた。

 

でも一度だけ、授業中に一人のコロンビアンガールが

先生に向かってこっそりスペイン語を投げかけていた。

内容はもちろんわからない。

 

おいおい、英語ネイティブにスペイン語で話しかけてどうしたよ

てか、ルール違反(笑)

と思っていたら、

その先生もこっそりスペイン語で返答していた。

そのあとすぐに英語に切り替えて話していた。

(今思えば、あれはちょっとしたコードスイッチングかな?)

コードスイッチングとは↓

kohdai-0321.hatenablog.jp

 

おそらくぼくしかその一瞬を見ていなかったが、

驚きを隠せなかった。

 

先生自身が公然とルール違反をしたからではないし、

そのコロンビアンガールの口紅がすごく真赤だったからでもない。

 

その先生の母語スペイン語だったなんて(パナマ出身だったとは)!

という点についてだ。

そのくらい自然な英語過ぎて、何が何だかわからなかった。

 

例えば、自分の母親がバリバリ関西弁話者だと思ってたら、

いきなり流暢なアイヌ語を話し出したとしたら、ビックリするでしょ?

それくらいの衝動。

 

というか、二つの言語を自由自在に操る姿はかっこよすぎた。

バイリンガルへの憧れが強くなった瞬間だった。

 

けど、あれから4年。今は..

だいぶ訛ってきた。

 

本の英訳は定期的にしてるけど、喋るとなるとまた別の話。

全く出てこないんです、英語が。

そこそこは喋れるのだが、しどろもどろ。

 

でも最近、新たな野望ができて、しかもそれはどうしても英語が(流暢に)喋れないと実現が厳しいことが発覚。

 

このさき、AIが発達するから言語の壁はなくなる、だから「言語習得は大丈V」理論があるけど、果たして何十年後やねんと思う。

今のAI翻訳は、厳しい評価かもしれないが、正直、ぎこちなさが半端ない。

特に人間の「心情」部分の読み取りがまだまだ。

 

「それもまぁ、O年後には..」って

それは「時間の問題」に頼りすぎな気がする。

 

待ってるくらいなら、、

ということでぼくの方から習得しよう(学びなおそう)と思う、英語を。

 

もちろん、いろんな業務と並行してですが。

 

英語勉強不足の自分にコンプレックスを抱き始めた今日この頃ですが、良いタイミングで野望ができてラッキーだなと。