覚えられない生徒
小学校、中学校、そして高校の先生は
当時、ぼくのことをどう思っていたのかを
すんごい唐突だが知りたくなった。
あの日あの時あの場所で行われていた授業一つ一つに、どういう願いを込めていたのか。
当時のぼくを、首輪をつけた犬のように「ただの真面目で従順な子」程度にしか捉えてなかったのか。まあ、利用しやすい子だったかも。
この子は将来、
何かしら大きなことを成し遂げる人材だ、
とか思ってたりしてたら嬉しいなぁ。
そもそも、今現在、ぼくのこと
記憶の片隅にでもあるんでしょうかね。
というか、今どこで何をやってるかなんて、わからんだろうなぁ。
ぼくもこれから出会う子どもたちに、
何年後かには、密かにそう思われるんですかね。
現時点では、人間が持てる記憶力って、そこまでキャパないから、仕方ないのかもしれないですが、ましてやぼくなんて。
とは言っても、これから出会うであろう(予定では)何千人もの教え子を、ぼくは、なんとか墓場まで記憶に留めておきたい。
良い思い出だろうがなかろうが。