出世まっしぐら
西川先生はよく,現場で生き残る術をお話してくださる.
その中でも,スイスイと出世する方法が個人的には印象的だ.
先輩のアドバイスを丁寧に聞いて,聞き流すこと
どうやらこれが一番らしい.
60年間生きてこられたあの西川先生がおっしゃるんだから
間違いないと誰よりも強く信じている.
その結果,一つのコースを創設し,そしてコース長を務めているのだから,その信憑性は増すばかりだ.
が,
実行しようとしても,これがなかなか難しい.
自分の変なプライドが,考えが,時折邪魔をするんです.
たった二十数文字の非常にコンパクトな教えなのに,
いざそういう場面に出くわすと,
「んんんん難しい..」
となる.
聞き流せずにはいられない状況ってあるわけであります.
丁寧に聞いて,理解したフリをして,
自分の意図とは食い違うけどその人の要求に応える
これが難しい.
本当は,
「でも個人的には,」とか「本来であれば,」とかを
言いたいんです.反論したいんです.
ご存知ぼくも一人の人間ですやん.感情ありますやん.
自分の考えを伝えたいときがあります,傍から見たらくだらないことにも.
でも,それをすることで非常に面倒臭くなることがなんとなく察知できると,引っ込むしかないんです,自分の(変な)プライド・思想を押し殺して.
大学院来てから,学部生のときには味わうことがなかったそういう場面が増えた気がする.普段の大学院生活にしても,アルバイトにしても.
「まぁ,これも出世の練習か」と思えば,
自然と心が和らぐ.
出世したいとは特に思わないけど,
まあ,人付き合いが上手い人は,ここが長けてると思うし,
ぼくもその点に関しては見習いたい.