『夢をかなえるゾウ』を読み終えて

そういえば,『夢をかなえるゾウ』,読み終わっていたのに,まとめてなかったので,備忘録がてらいくつか書いていこうかしら.

ただ,すんごく長くなったから,見てくれている方々,そして自分のためにも目次を設けてみます.

 

この小説のあらすじは,

「人生を変えたい」と望む一人のサラリーマンのところにふと出現したコテコテ関西弁のガネーシャという象.

「自分の人生変えたいのなら,これからわしが言うことを地道にやっていくんやな」と言わんばかりの横暴っぷり.でもその内容は,「ん?」となるようなものばかりが散りばめられていて,胡散臭さがプンプンだが,あーだこーだ言いながら,ガネーシャのミッションをこなしていく主人公.

そんな感じで進んでいく物語.

 

と言っても,全部が結局は「なるほどね..」と響くんですが.

その中でもぼくの中で気に入ったもんだけをピックアップ.

 

ぼくとガネーシャの言葉が混ざってます.

 

 

1,新しいことを始めるなら..

『1日24時間』は誰にでも平等に与えられた器です.それは不変の事実.

ある程度成熟してくると,その「24時間」という器にどんどん何かが入ってくる.会社や学校での時間,趣味..

それらでパンパンに埋め尽くされた状態で,

何か新しいものを入れよう(=新しいことを取り入れよう)としても無理があるんです.

そういうときは,当たり前だけど,

何かを捨てる必要がある.つまりはやめなければいけない.

そしたらそこの空きに何か新しいものが勝手に参入してくるんですって.

それはだから,例えば,ぼくであれば,

『学び合い』でパンデミックを起こすという野望があるので,

自ずと,そのためのアクション(e.g.Web運営とか)がどんどん参入してくるわけで.

単色の人生を変えるってそういうことなのかもしれない.

 

2,人間は意識を変えることはできない

今日から俺は変わる」と思っても,実際変われないのが人間です.

意志が弱い生き物ですから.数日,経てば気が緩みます.

そうとわかっていても,「変わる」と宣言しちゃいます.

だってその方が楽なんですから.

めっちゃ頑張ってる自分の姿を想像するのはワクワクするし,楽です.

でも,その最中は全然がんばってないんだよなぁ..

つまりは,

意識変革=逃げ

というわけであります.自分に期待しているだけに過ぎないから.

結局のところ,本気で変わるためには,意識は二の次で,

『具体的な何か』を変えなくては意味がないんです.

例えば,「TVを見ないようにする」が目標なら,

常時コンセント抜くところから始める.

それか,極端な話,テレビ捨てる,とかね.

つまりそうせざるを得ない環境を自ら作る必要があるんです.

これがなかなか難しい.

 

3,大切な人ほど粗末に扱う

人間は自分にとって1番大事な人を1番ぞんざいに扱います.

そういわれてみれば,ぼくはお母さんとかに対してそうかもしれない.

「手土産なくても,まあ,わかってくれよね」

とすっぽかしがち.親友とかにもそうかも.

一方で,利害に関わる人に対して,手厚くサービスしようとする.好きでやってるわけじゃないですが..

そうじゃなくて,まずは自分に一番近い存在が誰かを認識し、その人たちから喜ばすことが第一優先.

それが成功につながるんですって.

 

4,正しい仕事の選び方

仕事の選び方って難しいですよね.

やりがいとか給料とか,いろんな要素があるから.

でも絶対に選択基準としちゃいけないのが,会社等のブランドだそうです.

それは後々,不幸の元凶です.

 

「どんだけでも続けられる一番好きな『作業』を仕事にするんや.

それが仕事の正しい選び方や」

 

ガネーシャはそう言ってました.

どんな仕事も突き詰めていけば最終的に作業になるんですって.

 

でも,以前西川先生とキャリア教育について話していたとき,

ぼくはこう聞いたことがある.

「誰かが失業したとき,つながりある誰かが新しい仕事を紹介する.これが先生の理想ですが,やりたくない仕事内容だったら嫌じゃないですか?」と.

いくら友人の紹介と言っても,仕事内容の好き嫌いはあり,それによっては続けられないと思うんです.

先生は,

「でも,結局は,どんな仕事も同じだよ,行き着く先は.

良い仕事はその内容じゃない.それは..」

 

だいぶ前の話だから,その続きを忘れてしまった.

今度聞いてみよう.

 

でも,ガネーシャが言う「作業=仕事」論は,

「ある程度頭が切れて,動ける人」向け,な気がする.

それ以外の人には高度な思考だと,ぼくは思う.

そういう意味では,西川先生の理想は,それ以外の人に向けたものなのだろう.

であれば,納得だ.

 

5,ビジョンの伝え方

「夢を語ることは恥ずかしい」という人は,

誰かが夢を語っている姿が,客観的に自分勝手に聞こえていたから

ではないだろうか.

例えば,「お金持ちになりたい」から始まる夢の話って,

だいたいが利己的な上,「どうぞご勝手に」で終結する内容です.

 

でも,その「お金持ちになりたい」の続きが,

例えば,「そして自分の周りの多くの人にチャンスを作ることができる,そんなお金持ちになりたいんだよね」

なら,それを聞いている人もワクワクするし,楽しい.

(まさに前澤友作さん!)

そういう意味では,自分の夢を誰に話しても恥ずかしくない夢に育てることが重要っぽいね.

ガネーシャ曰く,

自分の夢をでかくしていったら、

最終的にはみんなを幸せにする夢に行き着くんだそうです.

自分の枠に収まってるから自分勝手なもんになってるだけで,

その枠を超えたら,もうそれは誰にもバカにされないし,

自信をもっていいと思う.

 

自分の夢を聞くのが楽しい人=多くの人がそれを望んでいる

 

良い夢かどうかの測定法ですね.

 

自分が掲げたビジョンに共感する人とつながる,,

西川研究室の教えとつながるなあ.

 

 

 

西川純は,現代版ガネーシャ?!