『新・魔法のコンパス』を読んで
これを読んでみました。
ぼく自身,西野さんは,
「はねるトびら」で知りました。だいぶ昔の話です。
お笑いコンビのツッコミ役というのも,いろんな番組を見て知りました。
ただ,気づいたらテレビで見なくなりました。
でも,大学生になってから,再度その存在を知るようになりました。
「芸術方面で活躍しているなぁ」程度に。
先日,ゼミ生と話していたら,西野さんが話の中に出てきた。
話を聞いていくうちに,西野さんに対して特別な感情(変な意味ではない)を抱いたため,この本を貸していただいた。
「気にはなる存在だが,(金銭的に)この時期に西野さんの本を買うかどうかは難しい」,という微妙な心境にあったため,ちょうどよかった。
西野さんの言葉とともに,いくつか自分の考えを書いていってみる。
- お金は「他者に提供した労働の対価」ではなく,「他者に提供した価値の対価」だ。
- 自分の「信用面積」を拡げろ。
- メインの収入源を別に用意して,ライバルと差をつけろ。
- セカンドクリエイターを押さえろ。
- ファンとは何か?
お金は「他者に提供した労働の対価」ではなく,「他者に提供した価値の対価」だ。
西川先生やぼくの母さんがよく言う「結局は結果」に通ずるものを感じた言葉でした。
だから,
労働量≠収入
という関係性をこの章で見たとき,すぐにビクッとしたし,「なにを生意気な..」という感情は一切湧かなかった。「本当だよね~」でした。
そういう意味では,常に再認識しなければいけないのは,
「商品を欲している人に的確な商品を提供できているか」
これが最重要だと思う。
それを意識して行動するだけで,モノ(商品)の価値はだいぶ変わってくる,良い意味でも悪い意味でも。
自分の「信用面積」を拡げろ。
「1万時間の法則」というものがあるらしい。
簡単に言えば,一つの分野に1万時間費やせば,100人に1人の人材になれますよ~,というもの。
ただ,その希少価値をもっと高めていくためには,その分野以外にも手を出し,専門性を高めていくことが重要になってくる。
それを繰り返していくことで,
(100分の1の人材)n
の希少度を増加させることができる。
その専門性が3つになれば三角形,4つなら四角形とか台形,と面積に変化が出始める。
一つのことに絞って,極めて,
次の分野に移って,極めて..
とやっていくより,それらを同時に進めていくことも大事なんですって。
面積の増加と収入の増加は比例関係にあることも,ここではわかりました。
みんなができるとは思っていないですし,みんができるようになってほしいとは,教師として思っていません。
これって器用じゃないと結構難しいですからね。
何か一つの分野だけ尖がっていて,それを極めれれば,全く問題ないと思います。
収入面をそこまで気にしなければ,十分生きていけると思います。
要は,「自分の人生においてどれだけのお金があれば幸せに生きていけるか」を自分自身が定義できていれば,良いわけですから。
ぼくはそういう価値観でいます。
「この人はそういう人なんだなぁ」
と思いながらこれからのブログ,本の感想を読んでいただければと思います_(._.)_
メインの収入源を別に用意して,ライバルと差をつけろ。
世の中には,作家が二人います。
本の印税で生きる『作家』。
ファンを増やすために,書いた本で得た印税を,
世の中に知れ渡るのは後者です。
それを可能にできる理由としては,
「作家」+「OO」
のように,別に収入源があるからです。
この場合,「印税は所詮,もう一つのビジネスを成功させるための~」程度なんだと思います。
「ギャラなきゃ生きていけないタレント」
と
「OOの宣伝になるのであればギャラはいらないタレント」
であれば,どちらが今後良い条件でこれからも出られるか,という話ですね。
メイン収入を目的に合わせてどう捉え,どう使うか,
これをじっくり考えたいと思った。
セカンドクリエイターを押さえろ。
SNSが発展する前は,ステージに立つ役者(発信者)とそれを鑑賞するお客さん(受信者)の間にはくっきりと境界線があった。
しかし,SNSが発展してからは,その境界線に,
「セカンドクリエイター」という,
クリエイターとしてのオーディエンスが参上した。
「Twitterの自分」がまさにそれではないでしょうか。
普段は学生として,社会人として働いていながら,情報の発信を繰り返し,『いいね』を貰って承認欲求を満たしながら仲間内でのポジションを獲得する。
今の公告方法は,一方的に情報を発信するのではなく,
このセカンドクリエイターをいかに巻き込めるか,これが肝になってくる。
だから,一人でクリエイターとして何かを仕掛けるより,
「共犯者」と一緒に何かを仕掛け,創り上げることがベターなんです。
なぜなら,その人たちも,最終的にお客さんになるわけですから。
もっと言ってしまえば,
そのお客さんを支持する人もお客さんになりうるのかもしれない。
「共犯者は多ければ多いほど,いい」
この言葉に尽きる,宣伝方法としては。
彼らが何に興奮し,何に満たされるかを徹底的に勉強することがまずは大事。
ラジオでいうところの,
「はがき職人が投稿したくなるような企画」を考える感じ。
何事も,ターゲットを絞って,大勢で創り上げるものがいいのかなぁと思う。
一定の成果を出すには,
少人数,あるいは自分一人で十分なのは,これまでの経験からも言える。
ただ,一定数以上の成果を出すには,
一緒にやってくれる人(フォロワー)が目的に応じて必要になってくる。
それを苦手としているぼくは,今現在それ相応の目的があるだけに,「今のままじゃまずい」とわかっているのだが,なかなか踏みきれない..
しっかりせえ自分!
ファンとは何か?
自分が何かをやりたいと表明したときに,たとえそれがファンが個人的に微妙なものと思っていても,賛成してくれる人,それが本当のファンらしい。
つまるところ,
「企業やブランドや商品が大切にしている”理念”を支持してくれる人」,これがファンなのだ。
目まぐるしく事物が変わるこの時代に,変化を否定する人はただのドリームキラーだ。
にわかファンを批判するコアファンもただのクレーマーに過ぎない。
ファンの入り口はみんなにわかだというのに。
コアファンに限って言えば,「あーではない,こーではない」と,
実は文化をクラッシュしていて,一番の厄介者である。
最も大切にすべきファンとは,
理念に共感し,変化していくことを応援してくれる人。
それ以外はファンではないと捉えた方がいっそ清々しい。
線引きを大事にしないと,何が大切なのかを見失ってしまいますから。
本のまとめはこんな感じです。
この本はすぐに読めます。
というのも,ページ数はそこまでなく,かつ,文字間も広めなので,30分~1時間あれば読み切れます。
口語体で非常に読みやすい上に,核心をついているので,
ぼくが好きなタイプの本でした。
これからも西野さんの本は読み漁りたいし,
もっと彼を追求してみたいと思った。