ゆめゆめ変わらぬ自分

夢を見てると,

たまに空を自由自在に飛べることがある。

手からビームを出せるときは極まれだが,ある。

そして夢全体のストーリーを構成します。

 

とはいっても,常にそんなヒーロー戦隊や映画監督っぽいことをしてるわけではない。

 

お化けや悪者が登場し,ぼくを追いかけてきているときだけ。

その場面に限り,できる。

もちろん,その場面に遭遇しても,発動できないときが多いですが。

 

ここでは死にたくないから,「飛びたい」「倒したい」と強く願うと,

なぜだか飛べるしビームも出せるし起承転結も構成できる。

 

明晰夢ってやつでしょうか。

「これは夢だ」と自覚した上で,その夢の内容・ストーリーをコントロールすることができること。

明晰夢のことなのかどうかは定かではないですが,

夢をコントールできる人って,そんなにいないらしいです。

なんでも珍しい能力なんだとか。

 

ちょっと嬉しい。

 

ぼくの場合,「夢だなこれ」と確信を持って自覚することはほとんどないです。

夢でも一生懸命過ごします。

そういう意味ではそのステージを飛ばしてコントールできるという

変わったパターン。

 

まあ,思い通りに夢をコントロールできる能力はあるみたいです。

 

ただ,さっき昼寝してたとき,日常的な夢を見ました。

 

自分の家から研究室に向かう道中。季節は夏で,時間帯は夕方。

カラスが鳴いていました。

 

学生駐車場を横切っていると,

斜め前からぼくがとてつもなく好きな女優が歩いてきた。

 

夢だろうな,とこの瞬間は自覚してたはず。

 

喉から手が出るほど好きなのに,

平静を装おうと二度見することなく前を向いて歩き続ける。

若干の恥ずかしさを覚えながら。

 

目を覚ましてから思ったのは,

 

ちょっとくらい話してみろや!

 

それじゃあ現実世界の己と一緒やないかい!

 

本当にお前はチキンだなっ!

 

罵倒の嵐でした。

 

 

表裏一体というかなんというか,

現実でも夢でも自分は自分のままなんだなぁ,と

落胆します。

 

でも,極端な意味で二つの顔をもつことなく,

ありのままでいれているという事実を知れたのは

正直嬉しい。

 

きっと,「夢を夢」と確信しながら,

「コントロール」できると知っていても,

臆病なところは変わらないから,

同じ場面で特別何かできたかと聞かれたら,

うーん,, です。

 

自由を与えられても特別何かするわけでもない。

 

これもこれで悪くないなあ。