料理が代替される,授業も然り。
料理をすることは好きだ。
たぶん,周りの友人らと比べたら,
頻度は多い方だと思う。
ぼくの悪い癖なのかもしれないけど,
例えば,スパゲティがおいしい洋食レストランに行ったとして。
食事中に,
「このお店のボンゴレおいしいなぁ」
となれば,ふとした瞬間に,
「どうやって作ろうか」
と完全再現しようとする自分がいる。
で,Youtubeやら料理サイトを参考にしながら,
基本となる材料や調味料を検索し,
味を思い出しながら作る。
これでもし自分のものがオリジナルの味を凌駕したら
まずはどっぷり優越感に浸る(笑)
「こっちの方がお金かけない割にはうまいよな」って。
で,友人に,オフラインで身内クラウドファンディングを持ち掛ける。
「こういう料理振る舞うからさ,
もしよかったら材料費分,俺に投資してよ!」と。
これでビジネスをやるつもりはさらさらない。
完全に趣味。
上記のプランはいずれやってみたい。
なんやかんやで,オリジナルの味を
いただいたそのお店には足を運ぶ回数がめっきり減る。
自分で作ったほうがコスパがいいからだ。
ぼくの場合,貧乏性ですし。
でも,これからはこういう状況が増えると思うんです。
料理研究家のりゅうじさんとか,
「この材料だけで一流の味を作ってみせます」をモットーにいろんな料理をTwitterやYoutubeで紹介している。
りゅうじさん以外にも,結構こういう類の人はネット上にいます。
それに,今現在,欧米では,一流料理人の手の動きを完全にマスターした料理ロボットが開発途中です(たぶんまだ市場には出ていないはず)。
キッチンで,機械のアームがギュイーンと動いている動画を,
以前見たことがあります。
卵をかき混ぜる腕は,人間のように,繊細な動きでシャカシャカしていました。
近いうちに一般家庭にもリーズナブルな値段で導入されるんだろうなぁと思いました。
そうなれば,自分のおうちで,
一流シェフが作る料理の味が愉しめる。
この時代には,「自分のテクニックをデータとして売る」のが主流になってるはず。
1つの料理を生身の人間,ここではシェフが作っているとします。
その腕に,指先に,バンド上の機械を巻きつけます。
大きな動作から繊細な動きまで,全てをAIがデータに残します。
それをネット上で販売します。
ダウンロードしたら,自動的に自分のおうちにある料理ロボットにインストールされる。
きっとそんな感じになるとぼくは思ってる。
話がそれましたね。
「唯一無二性が問われる時代」に突入しつつありますが,
そうなると,今よりももっと「考えて経営」することが
重要になってくるなぁと,
レストラン等のお店を気の毒に思う。
というか,教育も。
教育現場なんて,「授業で魅せます!」なんて言ってる場合じゃない。
「自分のペースで,自分の好きな内容を学べる」ことを
ぼくで言うところの,
「どうやって作ろう(学ぼう)か」が,
もう完全に実現されているわけです。
授業はもう代替されしまいました。
その中で呑気に,
「授業に工夫を」なんて言ってても仕方がないのです。
学校の存在意義を,唯一無二性を,
改めて自分の難癖から,考えていきたいなぁ。