今あるソレは,ものの数秒で決まったもの
ぼくは,音楽情報に関しては,
結構疎い。
今,世間では,どのバンドが流行っているか,
どういう音楽がキテるか,
何もわからない。
フェスになんて行ったことないし,
ローカルなライブハウスにも足を運んだことがない。
それでも,新しいバンドは開拓し続けている,
YoutubeやTwitterに載ってるMV,ライブ映像等を見て。
サビやイントロを一瞬聴いて,
自分が好きかどうかを判断している。
その時間,およそ5秒。
少しでも脳にビビンとくる瞬間があれば,
すぐにお気に入りにする。
そして定期的に聴く。うまくいけば,他の曲も聞いてみる。
さらにうまくいけば,ファンになる。
これが能力なのかはわからないが,
ぼくにとってビビンと来た曲を提供しているメジャーでないバンド(インディーズ)は,そのうち売れる傾向がある。
メディアに露出され始めたころに,
「おぉ,やっぱりな」
と思うことがある。
まあ,偶然なのかもしれないけど。
でも,もしぼくのようにして,
新しいバンド・曲を開拓していってる人が大勢いたら
悲しい。
5秒じゃ何もわからないからだ。
たまたまビビンと来る瞬間を聴けていないだけで,
もうあと3秒待てば,とてつもないビビンが待ち受けているかもしれないのに,それをみすみす手放して(聞き逃して)しまうからだ。
かと言って,作詞作曲をする側も,
ファンを増やすために狙い打ちをするわけだ。
「ここにこのフレーズを入れれば,良い感じになる」
「ここのテンポを速めると斬新でウケそう」
と。
ただ,その曲に毎秒,そういうのを散りばめるのは不可能なのだ。
キメキメ過ぎて,むしろ不自然になり,失敗してしまう。
だから,サビやイントロ,Bメロに勝負をかけているはず。
ただ,その勝負をかけた部分をたまたま聴かなかった場合,聴いている人には平凡に思えてしまい,没になる。
「よし,おけおけわかった」と次の別の曲・アーティストのものを聴く。
そういう意味では,万物において,
誰かに何かを選ばれる,そして好きになってもらえるのは,
結構低い確率なのかもしれない。
誰かのOOな性格が垣間見れたから好きになって付き合って,結婚したって場合もそうだし。
もちろん逆も然りで,
XXな性格をこっそり見てしまったから付き合うのはやめた
ていう場合もあるわけで。
ぼくが希望を持っている『学び合い』というものも,何か自分に良い意味で引っかかるキャッチーなものがほんの一瞬あったから,昨年からドップリ浸かることができたわけで,もしその瞬間を逃していたら,きっともう数年遅れて始めていたことだろうし。
そうはいっても,一つ一つ,
丁寧に,念入りに,聴いたり見たり探ったりするのも
負担がでかい上に,難しい。
出会いって不思議なもんです。