なんかエモかったサシ飲み
一昨日かな、1人の同期と、
近くの居酒屋でサシ飲みをした。
ご存知,フットワークが重いぼくは、
飲みに誘われてもなかなか行かない習性。
でも,不意に彼から誘われた。
彼とは、普段話しはするけど,2人で飲むことはなかったなぁ、とこの2年間を思い返し、じゃあ、せっかくだし行ってみようかなという流れで飲むことになった。
話の内容は、本当いろいろでした。
教育、マーケティング、フェチ、習慣、将来などなどについて、、
そんな会話の中で特に印象深いことを書き綴ってみる。
そういえば、彼を彼と呼ぶのは鬱陶しいから、ここからはAとしとこうか。
ぼくには感情がない
Aは変わり者なのだが、Aもぼくのことを変わり者だと思っているらしい。
Aは、分析能力が長けていて、
人間観察も優れている。
話し方,話してる内容、話の論理性などを吟味しながら、
初対面の相手がどんな人かを判断するんだってさ。
話を聞いてると,おもしろい。
「へーそんな分析したんだ」みたいな。
で、Aがいろんな人を見てきた中で、
ぼくは今までにないタイプの人間なようで,
「感情がない」らしい。
なんというか,ぼくのことを観察していて、
喜怒哀楽が全く感じられないというか,
冷めている,って言うんでしょうか。
ぼく自身,感情を出すのは出すし,
素直に喜怒哀楽も出してきたつもりだ。
ただ,Aには,どうやら感じ取れないらしい。
まあ,確かに,自己分析すれば,
人よりかなり冷めてる人間だと思う,自分でも。
たまに自分でも引いてしまうほど。
「最近いつ泣いた?」
とAに聞かれて,思い返すと,
大学を卒業し,今の恋人としばらくお別れをすることになったのだけど,その前日に,ワーワー泣いて以来,泣いてないなぁ,と。
Aは,胸にジーンと来ることがあれば,泣くらしい。
自然と目から涙がこぼれてくるんだってさ。
わけもなく,勝手に涙があふれるなんて感情,
ないなあ。
人に初めて「感情がない」と言われたけど,
「うそ,そう見える?」:「あら,お気づきで」
=8:2
くらいだった,Aからの指摘があったとき。
ぼくらはさ,友達になれたかな。
ぼくをサシ飲みに誘った大きな理由の一つに,
この質問をすることがあったらしい。
「こうだい的にはさ,ぼくらは友達になれたと思う?」
と聞かれた。
なんか照れくさい質問だったけど,
「まあ,なれたんじゃない?」
と答えた。
「Aからは良い影響も受けてるし。」
と。
続けて,
「でも,こうだいからは来なかったよね」
と言われた。
「どゆこと?」
と聞いた。
Aには,
大学院入学当初,
「友達になりたい人」
と
「いずれ友達になるんだろうなぁ、という人」
がいたらしい。
これも,自分の分析力を発揮させて判断したのだろう。
「友達になりたい人」は,まあ,言ってしまえば,
文字のまんまで,修了までに友達になれたらいいなぁ,とAが切望する人。
どんな人か名前をあげてもらったけど,結果的には,なれなかった人がほとんどだった。
「いずれ友達になるんだろうなぁ,という人」
は,なんやかんやで「この人」とは,いずれ強くつながるんだろうなぁって人。
向こうから自分に近づいてくれてたりして,つながるような,
そんな人。
こちらも名前をあげてもらったら,
全員しっかり,Aの「そういう人」になっていた。
ぼくを除いて。
どうやら後者の類に,ぼくは入っていたらしい。
でも,Aとは,
くっだらない話から大真面目な話までする仲ではあったが,どこかに遊びに行く仲にはならなかった。もちろん飲みに行く仲にも。
だから,Aとしては,
なんでぼくがグイグイ来なかったのか
不思議だったらしい。
答えとしては,
「まあ,例外なく,基本的に俺は受け身だから,
自分から行くことは滅多にないよ」
と言いました。
「この人と繋がったら,すんごいことができるという確信をもてる場合は,別だけど」とも付け加えて。
それを聞いて,なんかよくわからない顔をしていた。
まあ,そんなもんだよ,人間関係って。
ぼくは,友達になれたと思ってるから,
気にしないでいいさ。
4時間の飲みだったが,
不思議な時間だった。
でも,もうちょっと,この2年間は
Aと飲みながらいろいろ話す時間があってもよかったなぁ
とちょっと後悔する瞬間があったのも否めない。
まあ,大学院生時代はもう終わり,過ぎ去った。
お互いこの春から教師として働きだすわけなので,
時間は取れるか微妙そうやね。
けど,どうだろう,次は,ポッと予定が合い,
ポッと飲みながらポッと語れそうなら
その時間を楽しみにしてみようかな,ぼくは。
そちらでうまーく過ごしてくれ。
Aよ,しばらくさらばだ。