報告-修了,そしてこれから-
ここ,大学院に来てから2年が経ってました,早いもんで。
そもそもこちらの大学院に進学した理由は2つ。
1つは,人生最初の教採に落ちたからです。
小心者だからスマホのスクリーンで落ちたことを知ったときは,本当に焦った。
教採の一次試験対策は,今振り返っても頑張ったほうだ。勉強方法は正しかったとは言えないけど,結果的に一次試験は通過してたわけだし。
二次試験対策は,(そもそも教員養成系大学ではなかったから)仲間を見つけられなくて,十分な対策はできなかった。
それでも,
「受かればラッキーかな(実際は,「運が良い方だから受かるだろうな,きっと」)」
程度に思っていた。
でも,二次試験でしっかり落とされてしまったもんだから,3時間ソファの上で叫びながら涙目になっていた。断末魔と聞き間違えるほどに。
周りの友人らが就職先の内定を喜んでいる中,
ぼくは路頭に迷っていました。これからどうしよう..と。
そんなとき,
「まあまあ,そう落ち込まんといて。進学という道もあるんやで」という声が聞こえたような気がした。
それがまず一つ。
もう1つは,西川先生のもとで『学び合い』を血肉化しようと考えたから。
この要素もなかなか大きいですね。
『学び合い』との馴れ初めはいたってシンプルで,
「へぇ,イエナプランっていう教育があるんだ。気になる。」
→「でも,卒業後にオランダ留学行くのはちょっときついな…」
→「日本でなんか似てるような教育実践ないかな(カチカチ)」
→「上越..西川純..『学び合い』」
→「こっちの方がおもしろそう!」
本当にこんな感じで事が進み,進学しました。
そんな感じで意識的に漂流したのが上越教育大学教職大学院の西川研究室。
感覚的には漂流ですが,
今振り返れば,ただひたすらに,
前を見つめて,ボートのオールを漕いでいたんだな,と。
大学院入学してから,周りの学生がいろんな指導官(教授)と面談のアポをとり,話を聞きにいっている最中,ぼくは図書館で悠々自適に本を読んだり教採対策をしていました。
あのときは,
「なんで周りのみんなは,入学してから面談に行っているのだろう」と,純粋に思っていました。
「学びたい先生がすでに決まっているから入学したんじゃないの?」
なんて不思議そうにしていた自分が,今は懐かしいです。
さて,ここのブログに,最初の4月からついこの間の修了までの,2年間で起きた出来事・心情を書き綴ろうと思いましたが,「つまらない日記」程度にしかならないし,タイピングする両手が疲れるから,やめておこう。
でも,何も書かないのは失礼だから,そうだなぁ,
一言でこの2年間を表せば,
「一気に三皮ほど剥けた」
がいいのかな。
入学当初,
「ここくらいまでいけたらいいなぁ」
という目標がいくつかありました。
教採合格 と 『学び合い』の血肉化
教採合格は,ご存知,一昨年の出来事でしたね。
正直,「お,ラッキー」でした。
『学び合い』の血肉化は,できてないですね。
なんせ実践の数が現場の実践者に比べて圧倒的に少ない上に,血肉化ってなかなか至難の業。よくそれを目標に掲げたなぁ..。
ただ,『』の考え方はしっかり理解できたし,
染み付いたと思う,自分の想像を遥かに上回る浸透率で。
そういう意味では2つの目標は達成されたんですかね。
でも,これに加えて,
「西川純」という先生の存在に,スマホの画面越し・本の文字越しではなく,直接お会いし,たくさん接することができたのが一番です。
そして,その「西川純」率いる西川研究室で育ったこと。
この原体験だけで,何よりも大きな財産を築けたなぁと思う。
「いやいや,そこで育ったうえで,
あなたは"具体的な成果"を何か残したのかよ」
と問われたら,んーと頭を抱えてしまいます。
すんごい論文を書いたわけでもない。
ゼミ長を務めたけど,正直「やった感」はそこまでない。
業績としては,本の執筆を何冊か担当した程度なので,
「えっへん!」と何も威張れないわけでありますが。。
でも,この原体験の方が,
論文とかで形に残すより,はるかに自分にとっては価値あるものだと思います。
確かに,ここに所属しながら,A論1本書ければ最高のカタチにはなっていたでしょうし,当初はそれを目標にしていましたが,なかなかうまく行かないもんで。
自分の計画性の甘さを痛感できたのも,良い収穫物。
西川研究室での原体験は,この先,必ず活きてくると思います。
ただ,さっきの"具体的な成果"はもうちょっと先じゃないと見えてこないでしょうから,長い目で自分自身,楽しみにしていたいなぁ。
昔から,「こうだいは大器晩成型」なんて言われてますし。
というか,ぼくが言い聞かせてるんですけど。
あと,自分が成し遂げたい野望を見つけたのが,遅かったんですが,この間の1月。
スケールがデカいので,どうなるかなと思ってましたが自分の『決断次第』でどうにかなりそうです。
上記の野望を達成するうえで,
これからセットしていかなければならない,
いくつもの布石のうちの1つを,
2年の間に仕掛けられたのは良かったです。
それら仕掛けをうまく活用していきつつ,
これからも新しい布石を置き続けていきます。
何年後かに世界がジワジワ変わっていく様子を思い浮かべてニヤニヤしながら。
そういえば新任1年目の勤務校が決定しました。
正直,「おっ」となりました。
合格通知をいただいてから,勝手に妄想していた未来予想図
とは違う感じになりそうなんですが,
それもまたぼくには心地良くて,ワクワクしてます。
現場に出る4月以降の目標は,
不器用ながら,「可愛がられるヤツ」になること。
それと,
誰かに,「お前の考えはマジで古い」「時代遅れだね」
なんて言われたくないないから,常にアップデートを心掛けたいです。
つまるところ,「常に己の陳腐化」をモットーにしていきたいですね。
さてさて,やっとこさですね。
4月から教員生活,はじまりはじまり。