これから先もずっと「初めまして」
本日は辞令交付式でした。
そうかそうか,
やっとこさ,或いは,ついに,ぼくも教員になるというわけだ。
その式は,でっかいホールで行われた。
あたりを見回すと,大勢の新任教員。
年代はまばら。
ああ,この人たちが,いわゆるぼくの「同期」かあ,なんて思っていた。
けれど,ここにいる300人ほどの新任である同期全員とは,話すことなく教員生活を終えるんだろうなぁ,なんて先のことをちょっとだけ考えていた。
研修も,毎日でなければ,週1でない。
初任者研修計画表を見ると,
かれらと会って話す時間数が,思ったより少ないイメージだった。
ましてや,「全員と仲良く」なんて,
きっと不可能だろうなと。
ほら,ダンバー数的に言えば,安定的な社会関係を維持できる人数の限度は150人って言われているじゃないですか。
もうすでに25年生きてきたぼくのキャパは,
満杯ではないが,幾分か埋まっている。
25年も生きてきたのに,たったの幾分ということは,
ぼくはぼくなりに,安定的な人間関係を構築できる相手を厳選してきたんだな,と。
視覚的には,ろ過のイメージに近い。
そうなると,ここの同期に限って言えば,
本当に安定的な人間関係を築けるのは幾分の幾分なのかもしれない。
もちろん,安定的な人間関係を築けないからと言って,決して仲が悪くなるなんてことはないですし,目の前に課題があったなら,折り合いをつけて協力し,任務の遂行をする。
ただ,ぼくの「安定的な人間関係」の定義は,
・基本的になんでも話せる
・気を許せるからリラックスできる
・忖度なしに言いたいことは言える
・ついでに馬鹿話もできる
であり,そのような関係性をこの人たちと築けるのは,
きっと,そんなに多くはないだろうなぁ,なんて思っていた。
大多数が「心の距離感ができたままの人」であり,
自分はその人たちと同期である。
「初めまして」
1か月後,半年後,1年後と,
何度も会ってるはずなのに,
気分的には「初めまして」な気持ちでいる気がする。
結局,そういう心構えでい続けるんですかね。
なんだか不思議な感覚だなぁ。