全国大会という就活

昨日,Zoomで後輩ゼミ生と話してた。

 

自然と,話の流れが,

 

部活の話

甲子園とか各種全国大会について

今年たぶんそういうの無くなるよね

 

となっていった。

「本当にスポーツに賭けて進学した子は

 かわいそうだよ」

「でも今回ばかりはしょうがないよね」

とぼくは思っていた。

 

そしたらその後輩が,

「でも,全国の舞台に立って,そこでプレイするのが彼らの就活ですからね~」

とさりげなく言った。

 

昨日から,なんとなくその言葉が引っかかってて,「確かにな」と。

 

中学生はまだなんとかなるとして,

高3と大学生4年生が気の毒でならない。

 

これであっけなく彼らの就活は流されてしまうのかな,なんて,ぼくの頭の中にぼんやり浮かび上がった抽象的高校生と大学生。

彼らは俯いていて,顔が青白い。

 

「プロの世界へ行ける子」,つまり就活で成功できる「スポーツスチューデント」は,ただでさえ倍率が高いあの世界で,もっと高倍率になった熾烈を極めた戦場の中を,駆け巡る。

本来であれば『成功』できた子も,きっとおこぼれになるんじゃないかなと思ったりする。

 

プロへ誘うスカウターは実力を見極める場を失いつつあるから,「口コミ」とかで注目選手を嗅ぎ付けて,アプローチでもするのかな。

それとも,個人競技であればオーディション形式で実力を確認できるから,団体スポーツ選手も,どこか一室に呼ばれてそうやってジャッジでもされるのかな。

「密です」と言われないような環境で。

 

まあ,本当にプロを目指す人は,こんな状況でもめげずに,無理にでも大学行くだろうし,社会人チームに所属するだろうし。そして,今まで以上に,死に物狂いで努力する。

ここで断念する人は,「プロ」から「趣味」に意識を変えて,その競技を嗜む。仕事もきっと,その競技に携わることができる職に就くこともあれば,まるっきり無関係な職に就くかもしれない。

 

うまーく心の切り替えできる人いる。

もちろん,できない人も多かったりする。

最終的に,就職できないまま卒業する人もいる。

 

そういう人を救えたらなって思う。

ぼくが個人的に救うわけじゃない。

ただ,そういう人の周りにいる人たちが手を差し伸べてくれるような,そんな環境を作っていけたらいいなと思う。

 

素敵やん。

 

 

不意になんだけど,最後におかしなことを書いてみるよ。

 

「全国大会」とか「プロの世界」とかがあるから,「選りすぐりの人材」だけが選定されるようなシステムが自然発生しまして,

それは不幸にも,学校という子どもが集まる場所に根付いてしまった。

 

そのシステムがなかったら,どんな世界で今自分は何をして生きてたのかなってふと思う。