価値観の違う人を求む自分
カウチサーフィンっていうアプリが
一時期流行したのはご存知でしょうか。
いや,たぶん,流行とかじゃなくて,
ぼくが活用してただけかもしれません。
あまり認知度はないかも。。
どういうアプリかを簡単に説明すれば,
赤の他人を我が家に泊めることに対して抵抗感を抱かない人(アプリ登録者),いわゆるホストに宿泊リクエストをして,タダで泊めてもらう,そんな非常にコスパが良い,旅人には持ってこいのアプリですね。あと,初めて会う人とずっと話すことができる,コミュ力高い人にもうってつけ。
すごい雑な説明ですかね(笑)
まあ,ホームステイマッチングアプリです。
上記の説明だと,このアプリと親和性がなさそうですよね,ぼく。
知らない人の家に泊まるなんて恐怖だし,
「必要」と感じた人としか話さない習性があるぼくなわけですから。
それでも使ったんですよね,そのアプリ。
カナダにいたときは,しっかり働いてましたから,お金はそれなりに貯めてました。ただ,オーロラを生で観るためのイエローナイフ旅行代,ちょっとだけ観光してみたいバンクーバー旅行代。そして半年後にニュージーランド留学を目指してたので,その費用分を全財産から差し引くと帰国代とお土産代をカバーできないことが判明。
でも,その3つの目標は叶えたい。
そんな流れで,そのときは「節約」のためにカウチサーフィンを利用してみました。
オーロラの街,イエローナイフでは,ジョージっていうおっちゃんのところに3泊4日しました。みんなの頭の中にいる抽象的なサンタクロースと酷似した初老でした。
いろんな肩書を持っていて,主にメディア関係では名が知られている,そんな人でした。
4日間まあまあ話しましたが,専門用語が混じっていて,7割くらいしか理解できませんでした。ただ,変わった物知りな人,ということはわかった。
「節約」のための宿泊だったので,
カウチサーフィンの醍醐味である,「ホストとの談話」はそこまでありませんでした。
オーロラ観れればいいや,みたいな。
バンクーバーでは,イブっていうおじさんの家に2泊3日。
彼は,優しい顔をしたおじさん。
ただ,ぼくのそれまでの人生で関わることがなかった人間でした。
というのも,ヌーディストだったんです。
家に出迎えてくれたときも,全裸でした。
外出する以外,基本家の中では全裸。
所属しているコミュニティメンバーも,ヌーディスト。
もちろん,それを知って宿泊リクエストしました。
「なんかおもしろうだな」と。
ただ,談話はそこまでなかったように思える。
「節約」中心の旅行・観光ですから,家にほとんどいることなく,一人で観光地を回った3日間でした。
それに,「明日コミュニティ(ヌーディストの)行くけど,コウダイも来る?」
と誘われて,「興味深いですね。どこ行くの?」と訊くと,「プールだよ」でした。話をしていくうちに,自分も全裸になってプールだということを察しました。
見ず知らずの,しかも女性が混ざってる人たちの前で全裸になるなんて,そのときはありえませんでした(今も抵抗あるかも)。
ので,やんわり,日本人がよく使う,「I wish I could.(行けたら行くわ)」でその場を潜り抜け,当日は仮病でお断りしました。
「なんかおもしろそうだな」という冒険心は,完全に委縮してました。
そんでそのままカナダを出国。
ただ,上記の2件を,今振り返れば,
もっと積極的に行けばよかったのに,と当然思う。
私用を優先しないで,もうちょっとバランス考えてさ,談笑する時間を取っとけよ,と。
「お前と価値観,考え方が全く違う人たちだぜ?もっと積極的に関わってたら,世界観が90°~180°くらい変わってたかもしれないのにさ。もったいないよ」と。
なーんて,過去の自分を現在の自分がめちゃくちゃ責めてる。
21歳なったばかりの俺には,そんなのきついっすよ~
と過去の自分から返事が返ってきた。
(回想です)
ただ今年26の年。
脂が乗ってき始める段階に入りました。
今なら,なんか,もっと,
思い切ってできそうな気がする。
海外行くってことじゃないですよ。
あれはあれ,これはこれ,ですから。
教育村の人たちから離れて,
価値観や考え方が全然違う人たちとの交流を,
していこうと。
21の若き頃の自分よ,
見ててね。
最近はそんなこと考えてる。
あ,そういえばオーロラ良かったすよ。