ヒューマンエラーなんて存在しない
ぼくには,「この人の考え方,好きだなぁ」という人が何人かいる。
それはもう一般人から有名人まで,いろいろ。
ついこないだ,そのうちの一人がYoutubeにアップロードした(アーカイブ)音声を聴いていたら,こんな言葉がでてきた。
「問題を起こした人が悪いと言うより,
問題を起こさせた環境に問題がある。」
と。
読んで字のごとく,
「ヒューマンエラーを疑うんじゃなく,システムエラーを疑い,それを改善する」という考え方ですね。
こういう考え方自体,これまでの人生,
いつだったか,どこだったかは忘れたけど,
聞いたことはありました。
でも今一度,たまたまな上,いきなり聞くと,
「おっ」てなりましたね。
「その心,忘れちゃいかんよな」て。
だから,集団を管理する者として,
仮に「誰かが」問題を起こしたのなら,
それはその「誰かが」悪いんじゃなく,
その集団の環境・システムが悪いし,
もっとストレートに言えば,「管理者自身」が悪いんですよね。
これもいつだったか忘れたけど,
ある『学び合い』の実践で,
特定の生徒が結構厄介で,すんごいやりにくい時期があった。
いろいろ事情を話して,西川先生に相談したことがある。
話の途中で,
「ぼくが悪いんじゃなく,どちらかと言うとその生徒ですよね。」
と問題の種を生徒にしたら,間髪入れずに,
「いや,それはお前が悪いよ。」
と言われた。
「明らかに生徒が悪くても,集団を管理する教師に問題があるから,生徒のせいにはしないでね。」
と咎められた。
そのときのエピソードと通ずるなぁ。
てことは,これも当てはまるかも。
帰りのラッシュアワー,家までの道中めちゃくちゃ混むんですよね。
それも片側一車線,右折矢印信号がないような道路では,もう,ね。。
先頭の車が,後ろに10台以上後続しているのにも関わらず,右折のウィンカーを出す。対向車もそれなりに反対側に列を作ってるから,まあ進まない。
ぼく含めた他のドライバーは先頭車に対して,きっと,
「こんな時間に,こんなところで曲がるなよ」
と思っているに違いない。
ちょっとしたイライラを先頭車にぶつける。
ただ,それはその人が悪いんじゃなく,
そういう交通環境を放置している県の管理者に問題があるよね。
なんて考えてみる。
もうちょい,考え方を変えよう。