『Society 5.0に向けた進路指導』を読んで

 久々に【本の話】を。

もちろんこれまで,本はいろいろと読んでましたが,

ここにまとめるのがなかなか億劫なので,避けてました(笑)

 

尊敬するゼミ生網代さんと西川先生の共著。

 

昨日ポスト見たら入ってたので

早速読み終わりました。

 

流石でした。

刺激的な一冊!

学生ではなく,現場に出ている「今」読むことに意味があったように思えました。

 

 

多種多様な通信制学校

「ワクワクする学校が,今はこんなにもあるんだなぁ」と,進学を控えた十代の学生になった気分で読んでいた。

もしぼくが犬だったら,確実に後ろの尻尾をブンブン振り回してた。

もう,心が躍りましたね。

 

気になる学校があれば,すぐにネット検索して,メモしてました。

 個人的に特に気になった通信制は,以下の2校。

 

・明蓮館高等学校

職業柄,SNEC(Special Needs Education Centre)という特別支援教育コースが気になりました。

https://www.at-mhk.com/style/snec.html

センター通学が可能で,

通学ペースを自分で自由に決めることができる。

校内には,自分の空間(個室スペース)があるので,施設面でも充実してるなぁと。

また,ネットコースもあった。

登校だったり,集団参加や身体的・精神的に困難を覚える生徒には,自宅学習というこちらのコースから始めるのも良さそう。

そういえば,個別指導計画の作成(特支の学校では必ず作成することになっている,生徒の支援計画書。ぼくも作成しています。)というものがありますが,作成過程において,公立校より充実しているように思えました。

ただ,百聞は一見に如かずなので,

実態を見てみたいというのが本音です。

 

ヒューマンキャンパス高等学校

ここの売りは,「バイキング形式の専門学校」でしょうか。

https://www.hchs.ed.jp/feature/?code=131124

自分が興味のある,あるいは尖がらせたい分野を,

高校生の段階で磨くことができるという,

ぼくが好きそうな学校。

 

学費は比較的に高めだが,卒業後にわざわざ専門学校に行く必要がないので,こちらの方が断然魅力的に思えるのはぼくだけじゃないはず。

 

本書に書かれているものの他にも,世の中にはまだまだいろいろ通信制高校があるので,地道に調べていきたいですね。

もちろん,中には「まがいもの」も混ざってるので,

選択の際には気を付けたいところです。

 

卒業後の進路より大事なもの

進路指導の先生,特に高校の先生は,

「卒業時の進路未決定=高校としての役割を果たせていない」と考えるため,なんとしてでも,生徒のために(無理やり)進路を見つける。

 

ただ,就職に関して言えば,

高卒後3年以内の離職率は4割なんですって(!)

 

良い見方をすれば,

「あぁ,きっとあれかな,

やってみたいことが見つかったんだね!偉い!」だし,

悪い見方をすれば,

「無理に就職したところだから,ずっと我慢してたのかな」だし。

 

正直,どっちの見方もできて,合ってるんですね。

ただ,「こちらが正しい」と,○×ゲームのように答えははっきり言えない気がします。

卒業時点での進路が決まっていることに越したことはないけど,「もちょっと考えてみたい」という子には,そっとしてあげてもいいよなぁ,とは思う。

 

その際は,アフターケアというか,

卒業後のサポートをすればいいわけですから。

 

なんていうこの考え方は,呑気ですかね。

 

迫りくる公立学校の脱皮

一度,「公立校」と「その他の学校」を調べると,

公立校がどれだけ窮地に追いやられてるかが一目瞭然かと。

 

現状の公立校の強みは

「お金がかかりにくい」

くらいなのかな?

 

授業にしたって,「トーク&チョーク」という昔のスタイル。

(たとえICTを使っていても,「それじゃ昔と一緒だよ」と思えるものもある)

重層化した集権的な教育ゆえ,めちゃめちゃ効率が悪いシステム。

地元企業という宝があるのに,連携がとれておらずなんだか希薄化した関係性。

 

ぼくだったら,良い部分を中心に取り入れたシステムを組む。

「広域通信制と公立校のコラボ」でしょうか。

 

予算と施設の最強のバックアップを持つ公立。

充実した最強の学習コンテンツを持つ通信制

 

通信制は,ネット授業の提供を中心に行う。

子どもたちの学びの中心は主にそこ。

もちろん,わからないところを子どもたち同士で聞き合える環境も大事なので,「学ぶ場所」を提供するのが公立。まあ,利用するしないは自由なんですが。

常時開放的であるといいなぁ。

その時の教師の役割は,ファシリテーションというか,集団管理というか。

まあ,早い話が『学び合い』の考え方っす(笑)

 

また,地元企業との密な関係を武器に,

学生の段階で「働ける場」も設定。

そうすれば,卒業後の進路に困る確率も低めになるはず。

 

進学一本の子は,とことん勉強してよし!

君は,アカデミックスチューデントだ。

学力で上を目指して行こう!

 

あとはなんだろ,大学の研究室みたいに,

生徒が,「この人だ!」と思える教員を選び,入ゼミして,何かプロジェクトを遂行していくのもありだと思う。

 

そんな世界かな。

 

今の学校現場に求められる能力は,一旦その世界に入ってしまうと,「あ,その能力いらないですよ」と浦島太郎扱いされてしまいますが,ぼくはその世界が魅力的だし,早く来てほしいと思う。

生きているうちにその世界が来る気配がなければ,

それと似たようなシステムを構築してみたい。