趣味と仕事の区切りの先は無職
Youtubeなんかを見てると,
料理関係の動画がホーム画面にズラーっと並んでるんですね。
というのもぼく自身,料理が好きだから,
チャンネル登録している内の4割はクッキング系。
厳密な数字は知らんけど,だいたいそんくらい。
それゆえ,Youtubeちゃんが,
「この主は,料理の中でもOO系が好きなのね」
と判断し,
「ほな,これをオヌヌメにしたろか」
と並べてくれる。
さきほどYoutubeを開いてスクロールしてたら,「うなぎの蒲焼を作っている様子を映した10分弱の動画」を見つけたんで,何気なしに視聴したんですね。
どんなものなのかを見てると,
もうその工程が,ね。。
七輪で火を起こしたのち,炭を投入。
蒲焼用のコンロの前段階の作業なのだろう。
そして,いくつものでかい氷をアイスピックで砕く。
うなぎを氷水に漬けるためのものなんだろう。
お客さんが来始めるころには,うなぎを捌く。
何匹も捌いて,串に刺す。
その後に蒲焼コンロに持っていき,
地道に火を通していく。
1つ1つの動き,工程に,
たくさんの時間をかけていた。
そして出来上がったものは
めちゃくちゃおいしそうだった。
ただ,これを職業にすることは,
いくら料理好きなぼくでも,絶対にできないなと瞬時に感じた。
たった1つのものを作ることには,一生懸命になれる。
ただ,「量産」と「時間をかける」が前提になると話は別で,基本的には,同じものは創りたくないんですね,それも時間をかけて。そしてそれが長期間継続されねばならないものは。
料理が特に当てはまりますが,
日常の業務もそうだったりします。
特に思い入れがない前年度踏襲で済むものはコピーで終わらせますが,「味付けを変えたらどうなるのかな」なんて思えるものは,どうしても変えたくなっちゃう。
それも,無性に。
そんな人間だから,
職人は向いてないのかもしれない。
ぼくがどこかのレストランのキッチンを担当したら,間違いなく同じ味のする料理は二度とでてきませんから,即刻クビなんですね(笑)
手作りの工芸品職人も然り。
それを「セールスポイント」としてマーケットの開拓ができれば,問題ないんですが。
そういう意味では,
1つのものを,自分の手で,
時間をかけて,一定期間創り続けられる人が,
ぼくの尊敬の対象でもあるんですね。
自分が持っていない能力なわけですから。
ただ,その能力とは全くの真反対なものを持っている自分自身を,こよなく愛していることも事実ですが。
趣味と仕事って,そういうもんなのかもね。
「苦労を厭わない」気持ちが,そこにあるかどうか。
ただ,仕事をそういうふうに定義付けたら
ぼくは今現在,無職なのかもしれない。
自分で書いといてなんですが。
基本理念は,
「自分や家族が犠牲になることは嫌だ」
ですから。
基準値の「犠牲」を超えた苦労には,
あまり良い印象がない。
「しょうがないよねぇ」と思いながら,
犠牲を出すのが,納得できない。
もちろん,犠牲と自覚しないままに突き進むことは良いんですが,「見て見ぬふり犠牲」はちょっと待ったとサイレンを鳴らす。