宿題のポジションはこれからも変わらない。

今日は朝からオンラインのセミナーに参加していました。

そういえば,「学校とは無縁のオンライン勉強会に参加する」と以前宣言してましたね。とはいえ,直感的にいいなと思ったものは,学校関係でも申し込んじゃいます。

 

篠田咲月さんという方のセミナーに参加しました。

テーマは「これからの学校教育を考えた宿題のあり方」でした。

 

テーマに魅かれたというより,篠田さんという人間性に,うまく言語化できない魅力を感じて申し込んだ次第ですね!

 

宿題って結局いるのか?

 

ぼく自身,今現在,学校の先生をやっていながら,

生徒に一度も宿題を出したことないんですね。

宿題に対してあんまり良いイメージがなくて,経験上,「作業」というイメージが強すぎるんですね。

「自分への課題」が本来の宿題のあり方だと思うので,

やる・やらないは,「自分に聞いてみて,必要性を感じたならやったら?」という考えでいるもんで。

 

ただ,篠田さんの言葉をかりて,学習指導要領の考えをベースに宿題に価値づけをすると,「力を伸ばすために意識的に机に向かう習慣が得られる行動のうちの一つ」なのかなと思いました。

 

生涯にわたって,

「これまでに学んだことを振り返りつつ,自分がまだ知らないことを吸収していく(予習・復習)」

「前を見たとき,自分にはこれから何をどういう過程で学んでいく必要があるかプランニング(学習の計画の立て方)」

この二つは,本当に大事だなぁと思いまして。

篠田さんの小学校教師時代に実践していたけテぶれ学習法の経験談から,「なるほどなぁ」と思いました。

 

けテぶれ学習法をちょっと活用してみたい気持ちが,

自分の中で湧きました。

これまでは,「けテぶれとは何かが分かればいいかな」程度だったのですが,実際にやってみようまで行けたのは,でかいですね。

このブログ書き終わったら,さっそくKindleで買おうかしら。

篠田さん,キッカケをありがとうございました!

 

あ,この学習法ですが,もちろん,生徒全員に強制するつもりは全然なくて,「こういう勉強方法あるらしいよー」「こういう効果得られるんだってさ」「そういや今年高校受験でしょ?試してみるのもアリかもね」と,あくまでポンと提供する程度にとどめます。

 

それは,生徒が教室に40人いても,2人しかいなくても,

そのスタンスは揺るがない。

「合う/合わない」を知ってるのは生徒だし,

「使う/使わない」の選択権があるのもやはり生徒。

 

ぶれない考えとしては,

「予習・復習・計画性」のある子が,その力を持っていない子とつながって,逆に,その力を持っていない子が,持っている子とつながれたならそれはそれでよくて,極論,みんなが「予習・復習・計画性」の能力はなくてもいいよね,

という考えに行き着いてしまう。

 

「あら,きみ,この能力持ってないいんだ。それで,今困ってるのね。おっしゃ,助けまっせ。」とか「このことなら,OOさんに聞きなよ。なんなら,ぼくが紹介するよ」となる世界が好きなんですよ。

 

 

トランザクティブメモリーの考え方に限りなく近くて,

でも,損得勘定がない,そんな,何だろう,優しい世界観。

 

宿題からだいぶ話が逸れましたが(笑),

ぼくは,そんな感じ。