時間提示なしの突撃トーキング

知的障害を持っている児童生徒に対しては,

「見通しを明示してから指示を出す」のが鉄則なんて言われたりする。

 

終わりが見えない業務を,嫌悪する習性があるんですね。

だから,アポ・予告なしに,突如スケジュールが変更されてしまうと,露骨に怒りを体現したり,あるいはどよーんと超脱力してしまうことも,しばしある。

 

ぼくも,それなりにTPOを弁えて行動できる人間なので,感情に任せて暴れるなんてことはありえないわけですが,彼らの感情もわからなくはない。

 

特に,「終わりを提示されることなく突如始まるもの」には,そうだよね,と思う。

その中でも「話し合い」はめちゃくちゃ嫌いですね。

 

時間を提示されることなく,一方的に,「ちょっと話を聞いてください」と誘われたもんだから話してみるのが,蓋を開けてみれば緊急性がないうえ,「誰得?」と思える内容,滅法苦手。

 

こっちもこっちで,やらなきゃいけないことがあるのに,そんなぼくを呼んでおいて「この話にぼくは永遠と付き合わされるのか?」みたいな。

「ぼくの時間って,ここまで安かったっけ?」みたいな。

 

あ,もちろん,同僚として,異性として,人として好きな人は例外。「忙しくても構わない。さぁ,話してごらん!」と心から思える,たとえ時間の提示がなくても。

 

ただ,そうでない上辺だけの関係性の人間にそれをされると,本当はめちゃくちゃ暴れたくなる。そういう意味では,多少捉え方は違えど,知的の子の感情には激しく共感する。

この性格,おそらく高校生の時点で芽は出していた気がする。