『子どもが「学び合う」オンライン授業!』を読んで

コロナウィルスが日本,そして世界を脅かし始めたのを目の当たりにして,「こうしちゃいられない..!」と立ち上がった西川先生と西川研究室ゼミ生。

それで出版されたのがこちらの本。

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メインは「オンライン授業(Zoom版)の始め方とその方法」

です。

 

ただ,実はぼく,この本が出版される頃には,コロナも落ち着いて,限りなく「以前の日常」に近い状態に戻るだろう,なんて根拠もなく呑気に思っていた。

 

293人

 

2020年7月17日,過去最多の感染者数を記録した東京都。

 

ぼくだけでなく,「コロナの勢力が治まり始めたかなぁ」「なんやかんやで大丈夫そう」と,多くの国民が油断,そして思い始めていたはず。

その矢先,第2波がやってきた。

 

これは対岸の火事ではなく,

地方在住者も感染リスクはある。

「感染経路が不明です」って言葉,よくテレビで見るじゃないですか。

 

そういうことです。

 

人間って流動的な生活を送る生き物なんで,

感染リスクは人間である限り,あるんですね。

 

そういうことを考えると,耳ダコですが,「withコロナ・ライフ」を想定して,これからのことを考えなきゃいけないんですね。

 もちろん,“コロナ下”に限らずです。

 

ゲイツさんも言ってますが,ウィルスで戦争もあり得ます。

ウィルスで大量の人間が死ぬことだってある。

 

youtu.be

 

ウィルス対策が常にできる状態で,日常を送る。

これがいわゆる「ニューノーマルライフ」なのかなってぼくは思います。

 

そういう意味では,現在の大半の学校教育,つまるところ,子ども・教師が教室や学校という箱にわざわざ集まって,同期的に学ぶ一斉授業スタイルというものは,新しい世界ではあまりよろしくないんですね。

今回みたいな状況だと,「自ら感染しに行く場所」として学校が負の役割をしてしまうからです。

 

もちろん,学校で学ぶことが悪いと言ってるわけではないです。ただ,そういうスタイルを貫き通したとして,いざ,また新しいウィルスが混乱を招いたとき,対応できるんですか?というのが,本音。

 

「全てオンライン授業にしよう」とは思いません。

やっぱり,「直接会って話す」というオフラインの時間は,人間にとって不可欠なんで。

ただ,オフラインとオンラインをバランスよく組み合わせることは大事です。

 

それに,学校で学ぶ授業レベルだったら,

ネットで簡単に見つけれます。

なんなら,クオリティはネットの方が高いっすよ。

自分のペースで学べますし。

効率で言ったら,断然,「学校<ネット」。

 

「分かりやすいネット授業と言っても,わからないとこは必ずあるだろ!」ですか?それでしたら,Zoom内でクラスメイトに聞いてみたらいいと思いますよ。30人編成のクラスなら自分抜いて29通りの「解説」があるので,わからないところにぶち当たっても大丈夫。

それについてもこの本では紹介してます。

 

 

長くなりましたね。

本の個人的な見どころを簡単に書いてみます。

 

ー合理的にオンライン授業ー

西川先生の,今の学校教育に対する訴えが書かれています。

「今の学校教育の何がまずいのか」,

理論的に書かれてます。

すっと納得できるかと。

そして「オンライン授業」の必要性も。

 

ー実践事例が多いー

ぼくが「Wi-Fi契約できない!」「スマホ通信制限が..」とネットワークライフから遮断されかかっていた4月,5月。

そんな中,「Zoomで学校生活を再現」しようと奮闘していた教員も数多くいたようです。授業,短学活などの実践例が載ってるので,要チェック。

 

 

ーZoomはセキュリティ対策万全ー

Zoombombingっていつだったか話題になったじゃないですか。

招かざる者がオンライン授業に侵入して,不適切な映像を見せて荒らすハッキング行為。

「Zoomはやっぱりよくない?」みたいな風潮が生まれましたが,Zoom側は早急に対応し,今ではもう大丈夫とのこと。

他にもフィッシング詐欺,個人情報の流出などの危険性がありますが,それぞれの問題の対応策はあります。

この本にも,簡単なおかつ詳しく,その方法が書かれてます。

 

ちなみにぼくの勤務校は,ZoomではなくMicrosoftのTeamsを使うこととなりました。Zoomよりセキュリティが万全とのことですが,現時点では差はそこまでないような気がします。それに,Zoomより操作がちょっと複雑でした。。

県の判断なので,仕方ないんですが。

 

とは言っても,一定レベルのオンライン授業ができるなら,どちらでもいいです。

目標の達成が第一であり,Zoomというツールを使うことを目的にしちゃいけないので。

ただ,おそらく,Zoomへの乗り換えがこの先あると見た(笑)

 

 

ー西川研究室のみなさん,お疲れ様でしたー

冒頭にも書きましたが,Zoomのハウトゥー本です。

写真付きでわかりやすく,詳しく,かつコンパクトに書かれてます。

Zoomの登録方法からZoomを使った発展型授業まで書いてあります。

ぼくが知らなかったZoomの機能も満載。

みなさんめちゃくちゃZoomのことを調べ尽くしたんだなぁと感心しました。

 

誰かZoom社に入社してください。

 

 

Zoomでオンライン授業を始めるなら,

この本があればスムーズに始めれるかも!