校内初任研,終わったよ。

今日は前々から予告していた,校内新任研でした。

 

研究授業という公開型“THE☆一斉授業”ですね。

 

ビッシリ丁寧に書き上げた指導案通りに進むレール型授業。脱線(=雑談)は(ほとんど)許されておらず,もししようものなら,事後研修で脱線理由を問われる。

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うまく弁明できる自信がぼくにはないので,

しっかり指導案通り授業を終えました。

 

今の勤務校では,「心に響く脱線型授業」スタイルをとるぼく。

自分で言うと,ちょっとダサいな。まあいいか。

 

それにしても,このレール型授業はなかなか難しい。

 

タイムスケジュールに拘束された授業..

確かに過去に実践していたし,なんなら好きだった。

極めようとしてニュージーランド(TESOL目的)にも留学した。

 

ただ,今はもう,極限まで削ぎ落したシンプルな学習(『』なんですが)にしか,ぼくには残っていないという心構え。

 

そんなぼくは,冒頭にもあったように,

今日,2年ぶりに一斉授業をした。

校内のいろんな先生が参観に来られた。

 

人に見られ評価される授業もかなり久々。

 

脇汗がイグアスの滝でした。

「あぁ,今ぼくは,品定めされてるのかな..」と。

 

今日の初任研で気づいた点を3つほど,書いてみようかな。

 

1.やっぱり一斉授業は無理がある

今日,生徒がたまたま1人欠席したんですね。

少人数クラスのため,一人でも欠けると授業の進行が難しくなる。

前提が「生徒みんな揃っている」ですから。

それに,ガッチガチの計画のもと出来上がった授業構想。

50分間,臨機応変モードで疲れました。

「計画ではこうだけど,今は..」と常に脳みそをフル回転。

 

もちろん,その欠席した生徒が悪いとは1ミリも思っていない。

(ヒューマンエラーなんて存在しない)

一斉授業というシステムに問題があるだけですから。

(基本的に,何もかもシステムエラーが原因)

 

久々に,「やっぱりこの授業スタイルは難しいな」と改めて実感。

 

 

2.ぼく,案外授業がうまいみたい

久々の一斉授業,ここだけの話,めちゃくちゃ楽しかったです(笑)

いろいろブーブー言ってましたが,ぼくはやっぱり教師なんだなって。

 

確かに上記にある不測の事態にも出くわしましたが,

それでも楽しかった。「あぁ,教えるって楽しい」みたいな。

過去の自分を取り戻したような,ついでに若返ったようなそんな感じ。

 

授業がうまいかどうかの話ではないですが,

事後研では,多くの先生方が,みな口を揃えて,

「初任なのに,すごくリラックスして授業を進めていて,安心して参観できました」と言ってくださった。

 

褒められると,素直にうれしい。

 

でもちょっと待て,そうか,今年26になるもんな,ぼく。

寄り道ばかりの人生,いろんな経験をしてきた。

そりゃあ,そこそこできて当然か。

その褒め言葉は真に受けない方が良いのかもしれない。

 

ただ,授業を受けた生徒の感想としては,

「毎回の授業が楽しいから,英語の時間は好き」だそうな。

 

嬉しいからちょっとは真に受けようかな。

 

 

3.先生方,ありがとうございました

事後研にはいろんな先生が参加された。

ぼくの授業に対して,めちゃめちゃ鋭い指摘をするのかな,とか,批判の嵐かな,と勝手に不安がっていた。そして,完全に戦闘モードにも入っていた。

 

「ぼくを否定するような攻撃的なコメントがあった場合,ありとあらゆる知識を駆使して,言い負かしてやる!」といった,しょうもない戦闘モード。

「人を論破したところで意味がない」と知りつつも。

 

実際,戦闘モードは発動しませんでした。

 

みなさん,温かいコメントばかりくれたんです。

そして,「次はこうするとおもしろいかもね」

という優しいアドバイスも。

 

全日程が終わった後,「ぼくはなんて心が狭かったのだろう」と情けなくなった。そして,こういう先生方に囲まれて仕事できていることに,改めて幸せを感じた。

 

 

得るモノ,多いなぁ。