「教採模擬授業」の秘訣,教えるね

自分の勤務校には,若い臨採の先生が何名か働いていて,

数週間前に第一志望の自治体の教採一次試験を終えた。

 

職員室を見渡すと,その先生らがいなかったので,

なんとなく,ふらーっと学校を探し歩き回ってみた。

 

すぐに見つかった。

 

自分たちの時間を見つけて,

どうやら先輩教員2名に空き教室で

模擬授業を見てもらっていたようだ。

 

彼らはまだ,一次試験の結果はわからないけど,

二次試験にある「模擬授業」対策をしていたんですね。

 

ぼくも途中からではあるが,

模擬授業後のリフレクションから参加した。

 

と言っても,肝心の授業は見ていないので,

ただただ椅子に座って,先輩教員の的確なアドバイス

「はぇーなるほど」と,素直に感心していた。

 

一人の先生が,若干落ち込んでいた。

 

というのも,板書がうまく書けずに,

それを先輩教員に鋭く指摘されたからだ。

 

厳しい指摘ではあったが,間違ってはいないし,

そんな指摘をも受け入れることができる人間関係は

築けている仲柄なので,パワハラでもなんでもないです。

 

「その関係性,羨ましいね」とぼくが思ってしまうほどに。

 

 

それでも,みんながいなくなったあとに,

「はぁー。」とため息をついて落ち込んでいた。

 

「どうしましょう,先生」と相談された。

 

板書のことを,気にしていたようだ。

 

ぼくは2年前に合格した身分。

なんで,ぼくはこうアドバイスしました。

 

「じゃあ,板書しなきゃいいんじゃないですか?」

 

というのも,そこの自治体の二次の模擬授業は,「制限時間」と「お題」は設けられているものの,どういうスタイルでやるかはすべてお任せなんですね(ぼくが2年前受けた自治体なわけですが)。

 

50分のうちの導入部分をやろうが,

まとめの部分をやろうが,関係ない。

 

(英語科の場合,)オールイングリッシュでやろうが,オールジャパニーズでやろうが,関係ない。

 

だから,板書をどれだけ書こうが関係ない。

極端な話,黒板に何も書かないで,トークだけで

生徒(試験官)引き付けるのでも全然OKなんですね。

 

わざわざ苦手なもので勝負しなくてもいいと思いますよ。自分の弱点をどれだけ隠せるかだと思いますし,面接で板書のこと聞かれたら,理にかなった説明をすればいいと思うんですね。」と言っておいた。

「何も板書しない,はちょっと度胸いるかもしれないんで,あんまり書かなきゃいいと思いますよ」と訂正してアドバイスした。

 

「うわー,それ聞けてかなり安心しました。ありがとうございます!」

とこっそり感謝された。

 

そんなぼくも二次の模擬授業では,

黒板に「本時の目標」と「よくわからないイラスト」しか描いていない気がする。

 

2年前の話。

 

まあ,先生たち,幸運を祈る。