あの未遂事件は今でも覚えてる

パソコンは本当に苦手である。

特にExcelの便利さが未だにわからない。

WordとPowerPointでわりとなんでもできるのになぁ,と思ってます。

 

そういえば今の勤務校に来た4月の2日目に,一大事を起こすところだった。

 

 ちょっとビックリするかもしれませんが,

「ショートカット」と「切り抜き」というパソコン上の小技,現場にでるまで知らなかったんですね。厳密には,「違いがわからなかった」ですが。

指導教官から教えてもらったが,そのときはいまいちピンと来なかった。

今では100%まで行かないにしても,その事件以降,なんとか感覚で使いこなしている感じです。おそらく,肌感覚では理解できているみたい。

 

使用してみた感じだと,なんでも,データファイルを自分の都合の良いところに貼り付けることができるっぽい。これがショートカット。

 

 「ショートカットの作成」→「貼り付け」

で複製ができる。

 

だから,いちいち黄色いファイルを何度も開いていって,その中でさらに枝分かれしているファイルを見つける必要がなく,一発でポンっとお目当てのファイルを出せる機能らしい。

 

 いわば,分身であり,本物のデータではないのも特徴だ。

 

「切り取り」は,元データをそのまま別の場所へ移動させることができる機能で合ってるのかな。

 

さっそく教えてもらった技を使おうと,職員室の自分のパソコンで「学校の年間行事予定」をターゲットにやってみた。

(教務主任(および学校)がメチャメチャ大事にしているデータで,なぜこれを第一ターゲットにしてしまったのか..)

 

そういえば,学校の職員用パソコンって,

データは全学校職員と完全共有です。

誰かが修正すれば,全体に反映される。

もちろん,誰かが消せば,そのデータは全体から消える。

 

 

「ショートカットの作成(仮)」から3時間後の午後1時になって,「誰か,年間行事表どこにあるか知らない..?」と,教務主任が中心となってざわついていた。

 

最初は全くピンと来なかったが,しっかり耳を澄ます。

「ショートカット」「年間行事」「校内共有にない」

 

..なんか思い当たらなくわないな..

 

「もしかしてぼくかもしれません..念のためにちょっとPC見てください..」

と声を絞り出した。

 

その教務主任は怒ることなく,

冷静に,「どれどれ~」とみてくれた。

大事な大事なデータをぼくのPC上で見つけたとき,

「あぁ良かった良かった!」

と安堵の雄叫び(!)を上げた。

恐る恐る,ぼくのパソコンで処理をしてくれた。

爆弾処理そのもので,

「これは..慎重に扱わないと..っと..」

と,手が震えていた。

 

どうやら,ぼくは「ショートカットの作成」なんてしておらず,「切り取り」をして,自分のデスクトップに貼り付けていたようです。

全体共有のファイルからそれを「切り取る」と,

当然,全体からは消え,ぼくのパソコン上にのみ,その本体が生き続けます。

 

データ移動後,もし気安くデータをいじってたり,「削除しとくか」と迂闊に手を加えていたら,学校を混乱させていたし,「ヤバい新人」として一目置かれていたんだろうなと振り返る。

 

それにしても,某大手企業でシステムエンジアとして働いている実兄の特性を,1㎛すら引き継いでないへっぽこ太郎な自分に笑けてくる。

ちょっとくらいくれよ!