最近のお金事情
半年前の3月までは,まあまあの貧乏大学院生だった。
奨学金は借りてはいたものの,
寮代,車の維持費,学費の積み立て,,いろんなものに注ぎ込まれ,残るのはほんのわずか。
バイトも,大学生の頃に比べたら,全く入れず(一人の従業員のパワハラがひどくてあんまり「入らず」か),その上,時給は恐ろしいほど低かった。
お金のかかる勉強会は,
なるべく参加しなかったよね。
微々たる交通費の発生であっても。
そこに,「価値」があるとわかっていても,
自分自身をごまかしてました。
「あれは,きっと違う」て。
普段の生活もなかなかカツカツで,朝昼晩,全部,自炊でした。やっすい食材をかき集め,大量の作り置きで小さい冷蔵庫と大きな胃袋を満たす。
友達の外食のお誘いも,8割断っていた。
あのときはごめんなさいね~。
「今日はどう断ろうかな..」と悩んだ日もあったけど,みんないろいろと察してくれて,毎回は誘わなくなった。
あのときはありがとね~。
でも,今は(仮)立派な社会人。
お金も自分で稼いで自立しているし,
身銭を出すことにいちいちケチケチしなくなった。
お金がかかるモノや時間があったとして。
でも明らかに自分のためになるとわかった瞬間には,すぐにポチったり,カードを店員に差し出したりするようになった,前に比べたら,惜しみなく。
おかげで貯金は全くできていないんですけど,自分のためになるし,そのうちどっかの段階でリターンがあるのかなぁ,って。
意識高く聞こえるけど,自己投資ってやつなのかこれは?
あと,『人』にもお金を出すようになった。
結果を出した人とかに,
「お疲れ様~」「いいね~」て。
純粋に,自分がなんだか嬉しくなってお金を出したくなる。
あと,何年後になるかはわからないけど,「あのときはサンキューね」ってお金とは違う形で相手からリターンがあるのかなって,思ったりもする。この発想はいやらしいのかな。
ただ,全額出しちゃうと,「俺も!私も!」と半端ない数になりそうなので,「3分の2は出す」というルールは決めた方がいいのかなとは思い始めてる。
まあ,これもひとえに,「給料」というそんなに悪くない報酬が発生しているからできることなのかなと思ったりもする。
「人(性格)はそう簡単に変わらない」ことを考慮すると,大学院でこれができなかったのは,『心』はあっても『お金』がなかったからだ,と結論付けれる。
こういうちょっとだけお金に余裕があることを書くと,「このご時世,お金に余裕があるだと~?ならば公務員の給料ドッと減らせ!」ていう輩出てくるけど,いやいや,「お金を出す人がいるから一人一人の生活が成り立っているのになぁ」と思わずにはいられない。
だって,
お金の流れが止まった瞬間,人って死ぬよ?
だから,コロナの勢いがすごかった4~5月に,
「外食する人に激しく自粛を求めて,終いには叩いても仕方ない」という風潮が少なからずあったけど,ぼくは密かに「遠回しにこれって,人殺しじゃないの?」と思っていた。
まあ,人それぞれ考えはあるし,
今さら掘り下げてなんなのって話ですが。
ぼくはそんな感じ,最近のお金の捉え方は。