先生のたまり場
学校の文化で、「いいなぁ」と思えるものは、
職員室ではない学校のどこか一室に、
職員のための「たまり場」があること。
「この業務がさぁ、」
という不満をぶちまけたり、
「今、この生徒の対応に困ってるんです」
と、相談できたり、
「実はおいらね、」
と秘密を話したりすることができたり。
職員同士でガス抜きを常にできる勤務校に
どうやらぼくは勤めているようです。
良く言えば、談笑スペース。
悪く言えば、愚痴スペース。
一見、聞こえが悪そうだけど、
こういう空間は本当に大事だと思います。
「学校」と言う閉鎖的な空間。
さらに風通しが悪い職員室。
そういったところに閉じこもってばかりだと、
鬱憤が溜まっていくばっかで、いつか必ず爆発する。
それを未然に防ぐための場所なんですね。
まあ、本来は職員室の隅にあるラウンジ的なところがその機能を果たせばいいのですが、環境的に難しい。
だって職員室と言っても、忙しい時間が人それぞれ違うから、談笑に花を咲かせると他の職員に迷惑をかける場合がしばしある。
それに、職員みんなが仲いいって学校、
そうそう無いと思います。
ゆえに、そもそも談笑できたとしても、
「聞かれてもいい話」しかできない、そんな感じ。
教採や異動システムの時点で、人間関係のエラーが生じるように設計されているのかなって思いますが。
職業が一緒なだけで、そもそもベクトル(ビジョンとか考え方)が違う人が集まるわけだから。仕方ない。
そういう意味では、自然とガス抜きの場が作られてしまう流れに、「なるほどな」と思う。
校長もそういった場を大事に思っているようで、「いいよー!どんどんそうして!」とまでは言わないが、暗に許可している。
自分の経験上、そう判断しているのだと思う。
他の学校はガス抜きの場、
あるんですかね。
というか、そもそもガス抜きをする以前に、
忙しさにやられていのところ、多いのか。
哀しいかな。
ぼくはこういう場所が学校にないと、
これから教師をやっていく上で
ちょっと息苦しく思う体になったなぁ。
ほかの職業も、どうなんだろうね。