理想の街

 

最近,自分なら,どんな街を創ろうかな

って考えていたりする。

 

「創る」だと少し現実味が無いので,

「どんな街に移住したいか」なのか,厳密には。

 

みんなの頭の中に蔓延っている,

「普通」「ノーマル」「基礎基本」「当たり前」..

そういったものからかけ離れた考え方を持つ人たち

が密すぎない程度に程よく集まる場所。

そんな街に住みたいねぇ。

 

ぼくはストレートだけど,

セクシャルマイノリティの人間が集まって

一種のマジョリティを形成。いいじゃない。

いろんな価値観をシェアできる環境,ぼくは好きよ。

 

LD障害を持つ人間?

(ぼくが理想とする)こっちの街来たら,

どうってことないよ。苦手なこと,放置放置。

できることに専念しちゃいなよ,あとはカバーするから。

発達障害聴覚障害視覚障害..

大丈夫,ウェルカム。

 

IQ180以上あるゆえ,周りから浮いて困ってるの?

赤の他人と一緒に活動するのは好きじゃないけど,

なんだろう,純粋に一緒に行動してみたいし,お話ししてみたい。

こっちへ,是非おいで。

 

何,君はなんだその能力,,,!

いいじゃない,,

 

 

そんな感じで,「周りと異なる」ことに何も抵抗がないこの街には,いろんな人が集まってくる。世間一般的な「変わり者」への受容率が高いので。

 

クリエイティブ・シティの誕生だ。

 

それは一斉授業からの脱却じゃないよ

職員室にいると,頻繁に回覧物が回ってくる。

生徒の個人情報,OO教室などの企画書,同意書,,

とにかくいろいろ。

関係教職員みんなで回し読みするんですね。

 

決まって週に1回,回ってくるのが

教育新聞というか教育記事というか。

全国の公教育で行われている今流行りの教育実践,全国の生徒の最近の様子等がコンパクトにまとめられた薄い冊子が必ず回ってくる。

知る人ぞ知る有名な教育学者の寄稿もあったなあ。

 

あ,西川先生は未だに見ていない。

むしろ,先生がアノ冊子に載るということは,ある意味,「公教育が急速な勢いで変わりつつある」と捉えられるわけだが。

もうちょい先っぽいね。

 

今日,今週号のその冊子をペラペラめくってたら,「さあ,今こそ一斉授業からの脱却を!」みたいなタイトルで3000文字程度の評論が書かれてあった。

勉強不足なもんで,寄稿者は全く知らない教育関係者でしたが。

 

まあ,ご存知,コロナでいろんなものが無くなり,

いろんなものが生まれました。

 

学校も対岸の火事ではなくて,モロ直撃。

 

特に,オフライン(Face to Face)の授業。

一時期できなくなっちゃったよね。

今も制限されている学校はあるでしょうけど。

 

「教室に集まっての授業,かなり厳しいよね。

せやから,オンライン授業っつーもの,始めてみたいねん」

という流れになったのは,みなさん周知の事実。

 

そのことを受けて,その寄稿者は

記事を書いたんだと思います。

「一斉授業から脱却を目指して」というタイトルを掲げて。

 

読み終わって思ったことは,

「あぁ,この程度か。」でした。

すんごい毒舌で申し訳ないですが。

 

ぼくの目からは,「一斉授業~オンラインver.~」にしか見えませんでした。

 

「オンライン授業=一斉授業ではない」という認識が垣間見られた。結局足並み揃ってるし,画面上で教師が授業して,生徒の反応を気にしてるし,,

個別最適化からかけ離れた授業の紹介でした。

一斉授業だよ,それは。

革新的なことやるなら,今まで大事にしてた「何か」を捨てないとダメですよ,なんて思ってました。

 

生徒たちは「優秀」なんだからさ,

任せちゃえばいいのに,と率直な感想を持ったまま,その冊子を閉じた。