アイアムチョットアンチ

「100年に一度」の世界を混乱に巻き込んだコロナウィルス。

「30年に一度」の県民を唖然とさせた大雪。

 

一見マイナスなこと。

てか、どうみてもマイナスでしかないっすよね。

 

それでも「〇年に一度」とブランド化し、逆境を逆手にとって新しいナニカに転化する人もいる。

 

「攻めようがないよねこの状況」と開き直る人を差し置いて、膨大な「トライ&エラー」の中で、その時代・そのトレンド・その雰囲気の「正解」を率先して編み出す人がものすごく格好いい。

それと同時に、自分には無い能力をまざまざと見せられているので、「妬み」という感情が湧き起こる。

 

この感情は、あれに近いかも。

 

ほら、『えんとつ町のプペル』に出てくるアントニオのソレと。

 

四六時中えんとつから出てくる煙によって雲で覆われた町には、上を見上げたって星一つすら見ることができない。そもそも星というものを知らない。

てか、上を見上げること自体がおかしなこと。

だってあるのは「いつもと変わらない分厚い雲」ですから。

そんな色んな意味で暗ーい世界。

 

そんな世界に暮らしていた一人の少年アントニオ。

ふと上を見上げてみると、雲で覆われているはずの空に、光り輝く何か。伝説の「輝く星」らしきものが一瞬だけ目に入った。

彼が幼少期の話。

 

でも彼が住む場所は、「星」の存在を主張する人間は、みんなからバカにされるし、なんなら政府によって糾弾される、そんなちょっと怖い世界。

 

「もしかして、、星..?」

というワクワクを一瞬抱くも、

「見なかったことにしよう。」

「見えたはずがない。」

と、星を追いかえる夢をすぐに捨てたアントニオ。

 

彼が成長すると、星の存在を純粋に追求するルビッチが現れるわけですが、アントニオはひどく憤慨するんですね。

 

 

「なんで星なんかを見ようとしてんだよ、目を覚ませよ」と嘲笑しつつも、「お前が万が一、本当に星の存在を確認できたら、あの頃お前より先に夢を抱いていた自分を否定することになるじゃんかよ!」という怒りが沸々と湧く。

 

そのときのアントニオの気持ちに近い感情が、

ぼくにも出ちゃう。

嫉妬とはまたちょっと違う複雑な感情ですね。

 

 

そういえば、キングコングの西野さんも言ってたなぁ。

アンチはアントニオのような感情を持ってる人から生まれるって。

 

つまり、一度自分が抱いた希望、それを本気で叶えようとしたけど、現実に直面して泣く泣く、あるいはあっさり諦めた人がいたとして。

 

そんなときに自分と同じような状況で同じような夢を追いかけてる人を見ると、批判したくなる人間も一定数いて、それがアンチだって。

 

でも、アンチの気持ちもわからなくはない。

 

アンチもアンチで、

実は胸が苦しいんですね。

 

ただ、アンチを野放しにしとくと、夢を持つ人を潰す結果になるから、そこの対策も大事だよねって話。

 

ぼくはそんなアンチにならずに、「こうしちゃいられない!ぼくもやってやる!」と、人の夢を原動力におもしろいことができるような人間になりたいところです。