再稼働したよ、あのときのお仕事
今日のブログはオンラインサロン記事みたいに長くなったから、時間ある人だけ見てね。言うても、2000文字ちょい。
ぼくの大学院2年目は、翻訳に多くの時間を割く1年だった。
西川先生がこれまでに書いた『学び合い』の代表的な本を、英語に翻訳するって作業です。「この5冊を押さえておけば、『』がどんなものか、海外の人でもわかるでしょ」みたいな、そんな本。
「『学び合い』を成功させる教師の言葉かけ」とか「『学び合い』ステップアップ」といった、『』実践者ならみんな知ってるような代表的な本ですね。
先生の「このうちのどれか、英訳してみない?」
というお誘いから始まったこのお仕事。
ぼくの専門教科が英語と言うこともあり、
二つ返事で引き受けた。
全部で5冊くらいを翻訳する予定だったのかな。
ぼく以外にも、全国の『』実践者(with ALT)が
翻訳作業に関わってくださったので、
配分としては一人一冊の予定だった。
そのうちの1冊を、8カ月かけて終わらせたのが2019年12月。
本に書いてやがる巧妙な日本語を全部英語に直してから、ペアとなっているALTに見せて、お直しや内容等の質問を受けて直す。そしてまたALTに見せる..という工程を3回ほど繰り返してようやく出版されたのが、1冊目のステップアップ。
自分の名前が表紙に書いてるのは、正直嬉しかった。
ALTのチェックが入っているとはいえ、
翻訳は決してパーフェクトではなく、
出来上がったものは不自然な訳が多々あった。
これが「片手間でやる人」と「本職でやる人」の違いみたい。
でも、出版という結果を残せたのは大きい。
「やったね」と安堵してたら、
「じゃあ、もう一冊行ってみようゼ☆」
というノリで始まったのが2冊目の英語翻訳。
大学院修了までになんとか終わらせたかったので、
めちゃくちゃ頑張ったら4カ月で終わりました。
(全部自分で英訳して、とりあえずALTへの提出、という段階までね)
先生からは
「なんだできるじゃん」という賞賛と、
「しかも前回の半分の期間で。」という皮肉を
頂戴しました。
#いきなり頑張りすぎるのはよくない
#仕事はほどよくサボろうね
ALTに提出して間もなく、世界を震撼させたのが、なおも世間を騒がせている新型コロナウィルスでした。
ぼくの担当ALTことピーターさんは、国と結んでたALTの採用契約期間をだいぶ前に終えていたので故郷イングランドに帰国してました。
コロナ下における状況がひどいもんで、死者数がえげつないそうです。ロックダウンもあり、生活に支障ありまくり。
そんな状況下で、ぼくが院修了前に出した英語翻訳の添削が、昨日返ってきた。こういう状況だから無理せずに、とは言っていたのですが。。
本当にありがとうございますですよ。
ピーターさんには直接お会いしたことが無く、
基本的にはメールでやり取りしてる。
それでもわかる。
この人、間違いなく良い人だ、と。
いつか必ず面と向かって感謝の気持ちを伝えたい。
そんな彼からの添削は、
おかげさまで赤ペンで真っ赤だった。
長い時間かけてじっくり添削を。。
まあ、「ミーのイングリッシュはそこそこグッドですよ」程度の純ジャパの英語力はこの程度だったのかと、かなりショックを受けました。
(今は院時代よりかは英語に本腰入れてるので、ここまでひどくない自信はある)
訂正にたくさんの時間を割かせてしまったピーターさんには、面と向かって謝りたい気持ちもある昨今。
そうそう、今は戻ってきた添削を直す作業に入っているのだけど、なかなか気が滅入る。「このOOの定義はどういう意味ですか?」とか「こことの違いは何?」という質問に英語で答えるのって、なかなか頭を使って、、。
時間はだいぶかかりそうだけど、完成に向けて早く終わらせますねと、この間、西川先生に具体的な日付を添えて宣言しました。
(「いつできそう?」と催促メールもあったので)
「世界を変えるために」
というのが表向きの理由です。
本当は、「西川先生から受けた恩を返すため」でもあります。
院生時代、まあまあの額の奨学金を借りてたんですけど、なんとか数百万円を全額免除にすることができました。
2年間の西川研究室でのいろんな業績が
どうやら行政から認められたみたいです。
業績を認められる結果となった背景には、
西川先生の存在が大きくて、
この恩は結果でしか返せないと思っています。
この数百万円の借金の免除は、
大学生時代も奨学生だったぼくには、
本当に大きいと思える。
この奨学金が免除されていなかったら、今頃月々O万円、と思うと末恐ろしい、ほんまに。
そんなこんなで、結果で、しかも今度はスピード勝負でしか返せないなぁと思い、今回こそは、程よくサボることなく、一刻も早くこの作業にケリをつけたい。
これで恩を返した気にならずに、
自分ができることを積極的に仕掛けていきたい。
それにしても本当に英語は極めようと思いました。
#15度目の正直発動
英語という言語は、これから翻訳機がめちゃくちゃ進化しても、ぼくの場合、自分の口と頭で処理しないといけないマストツールなのかなと、腐れ縁を感じております。知らんけど。