たまたまマッチングしたから君は理解したのさ
講師で働いている同僚が
空き時間に教採の勉強をしている。
一応、これでも英語の先生をやっているぼくは、
「先生、ここの解説お願いしていいすか」とリクエストを受ける。
どんな質問・疑問にも、
精いっぱい解説してあげる。
1つの解説を終えるたびに、
「なるほどね、そういうことか!」
「高校生の時、先生が英語を教えてくれてたらな」
と太鼓判を押してくれるもんで、素直に嬉しかった。
(お世辞じゃなかったと思うよ)
「トーク&チョーク」の授業も悪くないなと思ってしまう自分がいた。だってシンプルに快感ですもん、言われる側としては。
「そりゃあ、ハマる人はハマるよな、この一斉授業スタイル」なんてね。
そういえば、数学も教えてみた。
そこまで得意じゃないけど、解説できそうだったので、「もし良かったら..」ということで謙虚に教えてみた。
こちらもなかなかの好評で、
「うわ!そういうことね!」
とありがたがられた。
でも、たまたまだと思う。
たまたま、ぼくらがマッチングしただけで、つまるところ、「教え、教えられる」という相性が奇跡的に良かっただけなんだと思う。
例えば、一つの教室があったとして。
あなたがそのクラスの生徒だとして。
自分を抜いたクラスメイトが29人いたとしたら、
おそらくマッチング率はもっと高かったと思うよ。
誰かしらいたはずなんだ、
説明がユーモアで、気を遣わなくてよくて、
質問もいっぱいできて。
そなんこと考えていると、
「一人の先生から教わる教科」って、
生徒からメチャクチャいろんなものを
奪っているよなぁなんて。