鬱陶しい補助輪

どんなに頑張っても好きになれなかった、

そしてこれからも好きになれなさそうなものが

ぼくにはあります。

 

あ、納豆じゃないよ。

いや、納豆もそうなんだけどさ、

モノじゃないっす。

 

それは、「新入生」とか「新入社員」とか「新採」とか「新入り」とかの枠に所属しているがために無理やり行われる、「新入生歓迎会」や「新人研修」などの催し物。

 

いわゆる「同期」という自分と同じ立場の人間が1箇所に大勢集まって、「はじめまして!」という初々しさ駆け引きから始まるもの。

そしてそこから定期的に会って、

人間関係を徐々に構築していくための場。

 

なんかあの場所って、

妙にキラキラしてるじゃない。

 

この手のキラキラしたものが、

どうも苦手なんです、昔から。

 

言葉ではうまく表せれないけど、

この場所でわざわざ切羽詰まって、

あっちにもこっちにもあいさつ回りをしなければいけないあの雰囲気に、「いや、違うんだよな..」と興醒めする。

 

それとほら、そういう場では必ず、「君たちはこの業界に来たばかりで、右も左もわからないでしょ?」という前提で講師の方々がセミナーとか進めていくじゃない、手取り足取り。

 

確かに右か左、はっきりとは認識してないかもしれないけど、決して全くわからないわけではないし、そこまで過保護に扱わないでくれないかしら、と思ったりもする。

 

なんだかお子様になるのだ。

 

高校生にもなって補助輪を付けて自転車を漕ぐ感じかな。

 

学校で例えるなら、

実年齢より精神・頭脳年齢が上の生徒が、

全体の『標準』にピントを合わせた学習を

強いられてるときの気持ちに近いんじゃないかな。

 

いわゆる画一教育、画一授業。

 

考えさせられるね。