卒業式はお客さん
校種によると思うけど、
学校ってめちゃめちゃ卒業式の練習、
しないですか?
ぼくが高校生のときは、全体練習みたいなの、1回しかした覚えがないし、中学校のときでも確か3回程度。
でも、小学校段階はそんなもんじゃなくて、「卒業式が嫌になる」くらいに練習をした。血が滲むってわけじゃないけど、とにかく「うんざり」していたなぁ。
その文化は、今も変わらないんじゃないかな?
理由としては、来賓や保護者を招くゆえに
「見栄えの良いもの」にする必要があるから。
一種のパフォーマンスっす。
『お客さんを満足させる』ことに主眼を置いた、そんな異様なセレモニー。
その瞬間その場所でブワーとあふれ出た思いを言葉にするんじゃなくて、あらかじめ用意しておいた台本を何度も練習し、それを当日、言葉にして届ける。
シナリオ通りに行動することが苦手なぼくは、
卒業式はあんまり好きになれないかもしれない。
とは言っても、感動はしちゃうんですけどね。
練習で何度も同じ光景を見ていたはずなのに、
本番だとこれまた違った雰囲気があって、
生徒の姿に目がくらむ。
ああ、ぼくもお客さんだったのか。