急な方向転換が難しいのが船と組織
二学期に入り、
本格的に部活が始動しました。
と言っても、今日はマイナーチェンジのあった顧問・監督の自己紹介、新キャプテンの選定、今後の練習内容の確認なんで、体は動かさず。
ひたすら打ち合わせ。
部員が減り、なんと一桁に。
まあ、小規模校だからそんなもんだよね。
また、前から生徒の部活に対するモチベの低さを、個人的に問題視していたので、「1週間にそんなにやらなくても良くないですか?」と管理職に打診したのが先週の話。
でも、年度始めに、「今年度もこのペースで部活はやっていきます」と宣言したから、この時期に方針を変えるのはちょっと厳しいということで提案は見送り。
でも、組織ってそうだよね。
正当な理由があっても、すぐには方角を変えられない。
なんだか大きな船に乗ってるみたいだね。
豪華客船みたいな、大きな船。
時間がかかるんです、大きければ大きいほど。
部活自体は小さいのですが、
学校単位で動いているので、大きいんです。
自分は監督ということで、
いろんな裁量権が与えられた。
誰が何曜日に顧問として部活を見るか、
どんなスタイルで運営していくか。
もちろん他の顧問と相談したり、ことあるごとに「こんな感じでいくけど大丈夫ですか?」と確認してるので、暴走機関車ではないっす。大丈夫。
むちゃそこは気を遣ってます。
そういえばさっき言及した生徒の部活に対するモチベの件。
あれはきっと、これまでの蓄積によるものだと思います。
先生側が「練習はこうあるべき!」と押し付け、
生徒が部活をさせられていたのかなって。
だから、今日の生徒との打ち合わせでは、
最初にこう伝えました。
みんなで部活を作っていこうね。
練習内容もみんなで考えながらやろう。
その方が絶対ワクワクするし、良いと思うんだよね。
すると、途端に目が輝きだした生徒たちのあの目。
すごい綺麗だった。
生き生きワクワクしてて、見てるこっちが気持ちよかった。
現段階では、教師が生徒に完全に任せるとなると、いろんな場面で収拾がつかなくなってしまうので、ちょいちょいお助け舟は出してますが。
これもそのうちサーと影を薄めて、
「気づいたら監督とか他の顧問の影、薄っ!」と生徒に思われたい。
特別支援学校とは言え、生徒が自立的に運営していくような部活になってくれたら、と本気で考えてます。
てか、彼らは優秀だから可能だと思う。
あら、部活をもつと、
ぼくの方もこんなにもワクワクするんだね。
なんか恥ずかしくなっちゃった。
あれだけ、「(極端な)部活運営は良くない」と豪語していたのに。
ま、勤務時間内に行われる部活動だから、良いのだけど。
一応この先、大会とか控えてるから、練習時間が1日たったの1時間程度でも、大会でいい成績を残せるチームになるといいなぁ。時間(量)じゃなくて、効率(質)で勝負したい。
て、生徒自身も同じ考えになるようにしたい。
そろそろ生徒に個人用タブレットが配布されるね。
あれとかも駆使して、生徒自身がセルフマネジメントなんかし出したらおもしろそう。
「今日はどんな練習をして、どうだったか。」とか自己分析したりして。
もちろん、「必要性を感じた生徒が」使えばいいしすればいい。
教師側は提案をするだけ。やるやらないは委任。
強制はしない。
これが鉄則だよね。