点数に縛られない生徒
冬休みに入る前に、全教科の宿題を終わらせた生徒がいた。
まあ、特別支援学校ということもあるため、一般の学校とのソレとは違う。比較的能力が高めな生徒には、宿題なんてちょちょいのちょいでしょうね。
「まあ、早く終わらせても休み明けにある課題テストの点数が良くないとね~」と釘を刺した。もちろん、心からそう思ってないけど。油断している生徒を「ングッ」と言わせたいだけ。
するとその生徒は、
「テストの点数とかどうでもいい。それに、ぼくらは卒業できるし。」と。
ごもっともです。
赤点というのは特別支援学校にはないからね。
もちろん、障害の種類によります。
聴覚障害とかだと、一応、一般の学校に「準ずる教育課程」が適用されるから、その場合、赤点というボーダーは存在する。
でも、知的障害だと、ない。
そもそも、テストの点数では測れないすばらしさを生徒らがもっているから、本当にテストの点数なんかはどうでもいい。
良い点数採れよ、なんて1mmも思ってないですし。
というと、それは嘘になるか。
取る能力があるならなるべく取って欲しい。
ただ、必須とは思っていない。
点数に縛られない学校生活を送れている生徒を羨ましく思う、今日この頃。
のびのび過ごしているのかなぁ、と思いきや、彼らには彼らなりの悩みがあるし、相談を受けることもしばしば。
縛りなしの先には、
幾多の別の悩みや別の縛りがあるんだなぁ。