事業所と一般就労、どっちだろう
自分が卒業担任を受け持った生徒に、「いずれは一般就労(障がい者枠)する」という目標を掲げ、卒業後はA型事業所でとりえずは働くことになった生徒がいた。
ぼくはおそらく障害というものに対して鈍感なのか大目に見る習性があるのか、「別にそれは障害としてカウントしなくてもよくね?」という視点で生徒を見ている。
「特別支援学校じゃなくても君はやっていけるよ」という生徒に会うことがまあ多い。
で、その卒業生の話に戻るけど、
「一般就労、いいね!
能力あるし、そうしてみるといいよ」と
見送ったんですが、
この動画を見て、「一般就労に拘らなくてもいいのかな」と思った。
①当事者によるコミュニティ
何事も「当事者」ってだけで絆が生まれて、心が落ち着いて、居心地がよくなるものじゃないですか。A型事業所もそういうところ。でも、一般企業に行くと、障がい者ってのはまだまだ圧倒的マイノリティで、仲が悪いってわけではないけど、深い関係を築きにくかったりする。
②給料の差はそこまでなさそう
最低賃金以上は確約されている事業所。
一般就労の知的障がい者の平均月収を調べてみたら、
ほとんど差がなかった印象。
それだったらお金のことはあんまりきにせずに、自分に合った業務を見つけてくれる事業所の方が良いようにも思える。
今はプログラミングやWebライターとかも業務内容にあるらしくて、その多岐にわたる仕事内容が羨ましい。
他にもいろいろとメリットもある。
もちろんデメリットもありますが。
まあ、良いとか悪いと決めるのは
結局は本人。
「やめとけ」とか「こうしろ」とか
いう気は1mmもないですが。
ものすごく参考になる動画だった。
来週以降、アフターケアで卒業生と会う。それに、何種類かの事業所のスタッフとお話をする機会もあるので、いろいろと考えをシェアをしたいっす。
いろいろとつらつらと書きましたが、
まあ社会に対する理想としましては、世間が障がい者の特性を「障害」ていう認識じゃなくて、「苦手」とか「不得意」程度の捉え方をしてほしいっす。
何かしらの場面で困っているようなら、「じゃあこれは?」といろんな手段、選択肢を息をするように自然に提案する、そういう思考回路ができあがったらいいなあって。
そういう点では、
一般の学生 と 障害のある学生
を分けてる教育システムは
ぼくにとっちゃ完全にエラー。