特別支援学校の先生も一般の高校で働いてみれば

そういえば、こんな話でてたよね。

 

新規採用者は10年以内に、

または採用後10年以上の先生も、複数年、通級指導教室や特別支援学校の経験をもたせたいよねっていう、文科省の提案。

 

イデアとしては悪くないと思う。

 

特別支援教育ってこんな感じなんだっていうのを身をもって知ることができるからね。

まあ、現実的に厳しいと思いますが、まあ、頑張ってって感じ。

 

特別支援学校に勤めてる身としては、そうだな、教員の異様に過保護なところが鼻につくのは正直ありますね。あと、教員によって子どもたちがすっごい管理されている感じも。

「特別支援だからねぇ..」ていうのが前提にあって、ぼくには「ふつう」に見える子も、一律に管理されてる感じがある。

 

ぼく自身、そういうガッチガチの管理が苦手なんで、ほどよく手を抜いてます。生徒が危険にならない程度にゆるーく管理する、みたいなね。

 

そういう点では、他の教員と「同じ」じゃないはず。

教育観とか違いますし、生徒からも「この先生は他の先生とはちょっと違うなぁ」という印象、持たれてると思う。

 

そうそう、最近驚いたことは、特別支援学校の小学部の先生と話していると、「あぁ、この先生は『この子(支援学校に通う小学生)が高校生になったら』という『子どもの将来的な視点』がごっそり抜け落ちているなぁ」ということ。

 

小学生という『今』にしかフォーカスしてなくて、高校生、社会人になったあとに本当に必要なものを後回しにして、「学力(教科教育)」を中途半端にかじって教えているところが、非常に勿体ないなぁと。

 

「今教えているそれ、ぶっちゃけ役に立たないっすよ」と思うし、「助けが必要な時に助けてと言える力、人(先生じゃなくて周りの人)に頼る力とか、そういったコミュニケーション能力の育成に時間をかけた方がいいっすよ」と、内心思っている。

流石に言わないですけどね。

理解されないのが目に見えてるし、要らない軋轢を生みたくないですし。

 

でも、ほら、特別支援学校を巣立つと、子どもたちは社会に出るという意味でも、一般人と過ごすことが多くなるわけじゃない。

で、気づくわけですよ、学校で教わってたことと違うじゃんって。

小学校の時のあの授業はなんだったのって。

高等部の授業にも言えることかもしれませんが。。

 

個人的には特別支援学校小学部の先生こそ、高等部、もっと言えば一般の高校で複数年働いて欲しいと思ってます。

 

特別支援学校の特別感(世間とズレた異様なまでの過保護教育)に気づく機会があればいいなぁと。

 

まあ、小学部の先生だけじゃなく、

特別支援学校に勤める先生が、ですかね。

 

「全員が」て言っちゃうと、古い考え方といいますか、工業化社会チックな考え方でなんか好きになれないので。