成長した生徒、印象深い喫茶店、そんな1日

今日はなかなか興味深い1日だった。

 

午前は、自分のクラスの生徒が夏休み入る前に事前予約していた仕事見学会の引率をした。一般企業での仕事体験ですね。

初めての仕事内容でしたが、一生懸命に汗を流して作業していた姿が見ていてとても心地よかった。「この子も成長したなぁ」と。

 

それよりももっと心を打たれたのが、

スタッフとのあいさつがしっかりできていたこと。

声も春先よりも出ていたし、自分の口で「ありがとうございます。」と言えてたことが担任の自分としては感激モン。

促されないと言えない子だったもんだから、こうやって学校の外の人間とコミュニケーションが取れていたのが感動的っすね。

 

スタッフとのあいさつを終えた後の事前説明の時間も、しっかり相手の顔を見て話を聞けていたし、話を聞いてますよ感を出すのためにしっかり頭を縦に振る頷きが自然にできていて、「えぇぇいつの間に?!」と内心驚いていた。

 

話を聞くとき、体をくねらせたり下を向いていたりしてたのが6月のインターンシップの事前面接のとき。

 

隙を見てたまらず褒めましたね。

「むちゃくちゃいいよその感じ」と。

 

教師の知らないところで成長していくのが生徒。いいね。

 

仕事見学会が終わったあとは、学校に戻るのが面倒だったのでそのまま年休に入り、自由時間へ。

 

午後に予定を入れていてそれまで時間が結構あったので、コーヒーで時間を潰そうと、喫茶店をグーグルマップで探す。

 

レビューが1つしかない古い喫茶店を近くに発見したので、そこへ行ってみる。

 

70代のおじさん2人の先客がいた。

店主は60代の女性。気さくな方だった。

 

スナックみたいな雰囲気があって、おじさん一人が店を出ると、数分後にまた別のおじさんが店に入ってきて、「どうもー」なんて言いながら席に座り、店主と先客と相席喫茶をしていた。

 

「こんなところに若い子が来るなんて珍しいね」なんて言われたので、きっと年配層でできたコミュニティのようなものがあるのだと察した。

でもこれからは「グローバルハイクオリティ×ノーコミュニティ」or「ローカルロークオリティ×コミュニティ」の流れが来ることを考えると、こういう店はしぶとく生き残り続けるだろうなぁなんて思いました。

 

90分くらいコーヒーと読書で時間を潰すことができた。

お会計時に、農家をやられている?お客さんが野菜をたくさんくれたそうで、「良かったらどうぞ」「スマホを見ながら料理とかするでしょ!」と、きゅうりやピーマン、なすをくれた。

 

なんか、ビビっときました。

おばあちゃんちに行くと、必ず野菜や米、卵を持たせてくれていたので、そういうのを思い出して、温かい気持ちになった。

 

田舎のこういうところが好きなんだよなぁと、地元以外の田舎で「田舎最高」なんて思ってみたり。

 

気が向いたらまた行ってみよう。

今度はお返しになんか渡してみよう。

ぼくのこと覚えててくれてそうな気がする。