知れば知るほどつらくなる
「読書をしてる人ってこんなだよね」を1枚の風刺画にしたこれ、有名ですよね。
大学4年生の時に見つけたんですけど、当時は本を、というか漫画すらも、ほとんど読まなかったので、「あーなるほど、言いたいことはわかる」程度に認識してました。
でも、大学院生になってから経済系・教育系の本を読むことが増えた。
社会人1・2年目に比べて、最近はいろんな本を読むようになった。
サブスクであるKindleUnlimitedに入っていることから、読書のハードルが下がったのが大きな理由だと思う。「つまらなけりゃ途中でやめりゃいい」が許されているのがいいよね。
その気軽さが、ぼくをいろんな世界に出会わせてくれる。
そんな今日は、内海聡先生の『児童相談所の怖い話』というものを読んでいた。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00W9B1L1K/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1
児童相談所と言えば、
親が子どもを養育できない、親が子に対して虐待している、事故等で扶養する親が居なくなった、そういった状況にある18歳未満の子を保護できる、子どもにとってのシェルター的な役割をもつ公的機関、と言えばピンと来るんですかね。
でも、この本を読み進めていくと、「本当に?」と目を疑いたくなるような内容(事実)が書かれていました。
・そもそも児童福祉に関する国家資格は存在しないため、厳密には専門機関とは言えないこと
・単に人事異動で児童相談所にやってきた職員もいて、専門知識がないのに児童福祉の最前線で働いている
・「虐待があった」という確たる証拠がなくても、職員が「あった」と判断すれば、強制的に親権者から子を離し(一時保護)、施設に入れることができる(実質、与えられた権力でできる行為は警察や裁判官より上)
・虐待の定義が曖昧なうえに、「児童福祉の素人」が対応しているため、実際は虐待でなくても「虐待があった」という事実にしてしまい、強制一時保護する
・一時保護されると、利権や予算の関係で、何か月、何年と子は長期的に保護(拉致)され、そこから子を返還するのはかなり難しい
などなど。他にも衝撃的な内容がいくつもありました。
都市伝説としか思えない内容が、事例とともに書かれていた。
生々しすぎて、逆に怪しさも感じられたので、要所要所でネット検索。
インターネットを副教材のようにしてこの本を読み進めたんですね。
信頼できそうなサイト、ブログ、動画を探し漁った。
きっとなんかの間違いだ、と納得できなかったんですね。
でも残念ながら、でいいのかな、この本に書かれいることは「ほぼ事実」と捉えても仕方ないという結論に至りました。
証言が見つかる見つかる。
ここで「ほぼ」としたのは、やっぱりインターネットという大海にある情報を100%は信頼できない自分がいるからです。
この本に限らず、基本的には何事に対しても、一縷の疑いをもって日々過ごしてます。100%信頼って難しいことだよね。
だから、「これはいくつかの児童相談所の話であって、全てじゃないよね?ここまで非倫理的じゃない児童相談所もきっとあるはずだ!」と心の中で信じている自分がいます。児童相談所で働いている友人がいた気がするので、実際どうなのかを聞いてみようと思います。
読書をしていると、今まで信じてきたものを簡単にひっくり返されることが多々ある。
で、そのたびに自分の思考を、行動を、変えることになる。
直近だと食生活ですかね。夏休み入ってから基本的に1日1食。
あ、あと湯シャン生活もかれこれ3週目に突入してます。
こうやって自分の力で改善できるものは良い。
自分が「よし、変わろう」と自分の意志だけでどうにでもなるから。
結局は自分の問題で、他人は関係ないですし。
でも、今回読んだ本のように、自分の力だけではどうしようもできないものに出くわしたときは、もどかしさ、歯がゆさからメンタルに来ます。
そして、気持ちが沈む。
この絵のように、「現実のその先にある栄光」を見出せる人になれたらいいなぁ、なんてクサいことを書いてみる。