学校で見られる参勤交代
教頭の1日を観察していると、
いろんな先生から、
「OOのことなんですけど、」
と相談を受けることが多々ある。
内容は本当に多岐にわたる。
教育相談、年間行事、防犯関係、教科書関係..ここに書ききれないほど。
中華料理の小籠包を作り終われば、今度はスペイン料理のパエリア、そのあとに寿司を作って、、みたいな、なんだろうな、一つのレストランでいろんな料理を提供しているイメージ。
「なに?その話。」
「なんだっけそれ?」
となっている様子は今のところ一度も見たことなく、しっかり対応できている。
(中間)管理職というポジションだから当たり前なのかもしれないけど、それにしてもよくこんがらずに判断し、指示を出せているなぁと感心する。
ぼくが所属していた大学院のどこかのゼミの先生は、基本的に放牧スタイルで、「自分じゃなくても務まる仕事」はゼミ生に振る。そのくせ結果を求めてくるから、学校の管理職とは違い過ぎる。
「ぼくが今やっている〇〇なんですけど、」と開口一番に相談したところで、「あのさ、俺はいろんなものを並行してやってるから、説明をはしょらないでくれよ」とよく言われたものです。
まあ、放牧の中で結果を出すあの文化、ぼくは好きだったよ。そして、今もその文化が好きだし、学校にも広まればいいのになとも思う。
どの学校の管理職も、
いろんなものを抱え込み過ぎている。
管理職が組織の頭になってしまっているから(集権化)、毎日「OOはどうしたらいいですか?」と相談してくる教員でいっぱいだ。令和にもなって参勤交代を見せつけられるなんて、とんだ時代錯誤だ。
もっと、責任を分散すればいいのにね。
もちろん、「教員集団」を信頼した上で。
なんて思ってみたり。